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新生ハセトラ ~新しいスタートと挑戦~

 
6月1日は当社の創業記念日です。
明治20年(1887年)に創業し、今年で131年目を迎えます。
 
こうして今日があるのも多くのお客様、お取引先の皆様、諸先輩方をはじめ
社員とその背後にあって支えて下さっているご家族の皆様のお陰です。
心より感謝御礼を申し上げます。
 
明治20年、初代長谷虎吉は地元との共存共栄を願い、当時なんの産業も無かった
地元に産業を興しました。
雇用創出することで、地域の発展とそこで暮らす人々の幸せ、そして、国家の繁栄を
願い続けました。その思いは、初代から今なお代々受け継がれています。
 
現在の礎を築いた、3代目の虎治にも、代々続くそうした強い思いがありました。
 

 
そして、3代目が特に力を入れたのは、社員教育です。
事業は人なり。
より良い仕事でより良い品物を作るには、それに携わる者の品性が高く無ければならない。
 
その思いの裏には、本人の若い時の苦難が大きく影響しています。
昭和初期、世界を襲った大恐慌は、当社にも例外なく影響しました。
生糸の相場は暴落し、その当時で100万円(現在の価値に換算すると10億円)の借金が残ったのでした。
 
当時、まだ10代だった虎治は、その光景を目の当たりにし、藁をもすがる思いで、
事業のことをある方に相談します。
その内容を聞いた廣池千九郎博士(モラロジー創建者、法学博士)の高弟、香川景三郎氏は
10代の青年にこう語りかけます。
 
「あなたは運命が悪い。もし運命が良ければ天下の財閥に生まれ、この様な借金に苦しむことも
なかったでしょう。だが、現在の運命の原因をいくら考えても仕方ない。
これからのあなたの運命を、あなた自身で良くしていけばよいのです。
そのためには、あなたの心づかいと行いによって、運命が変わってくるのですよ」
 
 その言葉に強い衝撃を受けた青年に、さらにこう続けます。
 
「運命をよくするには、真の親孝行をしなさい。真の親孝行とは、心から親に安心、満足、
喜びを与えることです。親に仕えるのが天地の道であり、その親と子の道に絶対に服従しなければ
ならないのです。そして、親に安心を与えるには、尊敬し、兄弟が仲良くしなければなりませんよ」
 
 その当時に虎治が認めた八訓が今でも残されています。
この17才の青年が書いた文字から、その時の強い決意や思いがひしひしと伝わってきます。
 

 
【八訓】
一、 忠孝
一、 正義
一、 勤勉努力
一、 生明日
一、 動世界
一、 常困難
一、 不相手人 為相手天
一、 商英雄
 
昭和五年四月十九日 之書実行 長谷虎治(十七才)
 
 
伝統と革新。そして、不変と可変。
 
創業から131年が経ちましたが、一貫して変わらなかったことは、創業者の理念と繊維に
携わってきたということです。私たちは繊維しか知りません。
だからこそ、繊維の可能性と魅力を誰よりも知っていると自負しています。
 
この長い歴史の中には、常に挑戦する姿勢がありました。
私たちもその挑戦する姿勢を失わず、新生ハセトラに向け邁進して参ります。
 
本日より、ホームページの内容もリニューアルさせて頂きました。
当社の事業の一翼を担う、紡績部門の内容を新たに加えました。
これから新しい取り組みなどにつきましても、随時アップして参ります。
引き続き楽しみにして頂ければ幸いです。
 
今後とも長谷虎紡績株式会社を何卒よろしくお願いいたします。

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