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私たちのモノづくりと人づくり〜伝統を享け(うけ)継ぎそれを守り繋げる〜

私たちは明治20年に創業してから今日まで、繊維に携わり実際にモノづくりを続けて参りました。
 
先代の社長は、昭和5年の世界大恐慌や、戦後の大きな混乱など、時代の大きな変化を経験する中で
企業にとっても人にとっても道徳が無ければ、永続することも真の幸せを得ることも
できないというひとつの答え・真理にたどり着きます。
 
いち早く企業と道徳について説かれた、法学博士の廣池千九郎博士は
事業経営の根本は「品性を第一資本とし、金を第二資本とす」と説かれました。
 
そうした理念を受け継ぎ、社員一人ひとりのお幸せを願い
そして私たちの品性向上を目指して現在も毎月教育講話などの行事を開催させて頂いております。
その一環として、11月6日にサッカー日本代表のチーフトレーナーである
前田弘様をお招きし、組織(チーム)力の大切さと人間性の重要さについてお話しをして頂きました。
 
日本代表はご存知の通り、今年のロシアワールドカップで日本中を熱狂させました。
特に、ワールドカップ開催直前での監督交代など、様々なトラブルを抱える中
予選を突破し準々決勝のベルギーとの激闘など、日本中を感動と興奮に包みました。
 

 
前田弘様は、2007年のオシム監督時代から日本代表を支え続け
今回の大躍進の立役者でもあると言っても過言ではありません。
10年以上にわたり、日本代表に選出される一流選手と間近で接し
また代表チームの監督と選手の間に立ち、様々な経験をされたお話しは
会場に居る者の心を強く動かし、胸が熱くなるものでした。
 
代表で活躍している一流選手の共通点は技術が優れているだけでなく、人としての
人間性が高いという言葉を聞き、改めて品性の大切さを実感し
私たち一人ひとりが品性向上を目指し、努力していかなければならないと強く感じております。
 

 
そして、私たちのモノづくりを行う上で、大切な日が11月23日です。
この日は「新嘗祭」とも言われ、その年に収穫された新穀を神様に奉納し
その恵みに感謝し、国家安泰、国民の繁栄を祈る祭典。宮中では天皇陛下が
神嘉殿(しんかでん)で新穀を皇祖はじめ神々に供え、日本中に新米が行き渡り
国民一人ひとりが口にしたころ、一番最後に天皇陛下自身が召し上がる。
もともと新嘗祭は、日本人が飛鳥時代から受け継いできた祭典の一つとされとても大切な文化です。
 

 
私たちの会社にとってこのお米にあたるのが、その年に作られた新商品です。
毎年、11月23日には、長谷虎グループ各社の社長以下幹部と各部の責任者
若手社員も参加し、伊勢神宮の外宮参拝と、内宮での正式参拝(御垣内参拝)
神楽殿での新商品を奉納させて頂き御神楽を奏上しました。
 
今年も29社38商品を無事に奉納させて頂きました。
これらの新商品を奉納ができたことに対し大神様のご加護に感謝報恩と
私たちの製品をお使い頂くすべてのお客様のご繁栄とご多幸を祈念し
さらに私たちがより良いモノづくりとサービスができるよう
努力精進することを神様の前でお誓いして参りました。
 
この新商品奉納の行事は、40年以上前から続く当社の伝統行事として
毎年欠かすことなく続いているものです。
こうして長年にわたり一度も欠かすことなく継続できることは本当に有難いことです。
当日、お話しさせて頂いた伊勢神宮奉賽部の方から
「40年以上にわたり毎年新商品を奉納されている企業は
トヨタさんと長谷虎さんだけですよ」との有難いお言葉を頂きました。
嬉しく思うのと同時に、大きな責任と使命を感じております。
 

 
社会にとってお客様にとって、より良いモノづくりを目指し、
そして私たち一人ひとりが品性の向上を目指し努力精進して参ります。
 
その誓いを胸にこれからも頑張って参ります。
 
(社長室 長谷享治)

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