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~ 紡績って? ~
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みなさん、こんにちは。
当社の社名にも「紡績」って入っていますが、みなさんは「紡績」と聞いてどんなイメージを持たれますか。
大ざっぱに言えば、繊維をつむぐ作業ですが、原料となる綿や羊毛・麻などの天然繊維とか、ナイロン・エステル・アクリルなどの化学繊維とかの短い繊維の束を徐々に細くしていき撚りを加えて糸にしていく作業を「紡績」と言います。
古くは手作業的な糸作りであり今ではほとんど見ることがありませんね。現在世界中で行われている「紡績」は英国の産業革命以降に発達した工業化された「紡績」が基本となっています。

 

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糸はどうやってできる?
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みなさんの身の回りにもたくさんの繊維製品があると思いますが、使われている糸には大きく分けて「紡績糸」と「フィラメント糸」があります。「紡績糸」は短い繊維に撚りをかけて糸にしたもので、「フィラメント糸」は長い繊維をそのまま糸にしたものになります。ここでは綿(コットン)の「紡績糸」を作る工程を順番に説明したいと思います。

 

「混打綿(こんだめん)工程」

原料となる繊維の塊をほぐして混ぜる作業を行います。ほぐした綿を幅や厚さを均一にし、「ラップ」と呼ばれるシート状にして巻き取ったものを作成します。

 

「カード・梳綿(りゅうめん)工程」

 

 

シート状になった綿を繊維1本1本まで解きほぐし方向性を揃えて「スライバー」と呼ばれる太いロープ状の繊維束にする作業を行います。紡績における特に重要な作業で、紡績の品質の8割は「梳綿」で決まるとも言われています。

 

「コーマ・精梳綿(せいりゅうめん)工程」

カードスライバーにはごく短い繊維が含まれています。このごく短い繊維を取り除く作業を行います。この作業を行ったスライバーは長い繊維で占められてより細い糸を紡績できるようになります。

 

「練条(れんじょう)工程」

均一な糸をつくるために複数のスライバー(繊維束)を重ね合わせて引き抜きながら細くし、繊維の方向を平行にします。

 

「粗紡(そぼう)工程」

スライバー(繊維束)をさらに引きに抜きながら細くし、ほんのわずかな撚りを加えて「粗糸」と呼ばれる太い糸状にします。

 

「精紡(せいぼう)工程」

粗糸(繊維束)をさらに細く引き抜きながら細くし、撚りを加えて糸の形にしていきます。この時の撚りの強弱によって、その糸の風合いが決まります。

 

「ワインダー・巻糸(まきいと)工程」

精紡で出来た糸を何本もつなぎ合わせながら一定の長さに巻き取りを行います。円筒状のものを「パラチーズ」、円錐状のものを「コーンチーズ」といいます。

 

これで、「紡績糸」の完成です。

 

 

 

 

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(紡績部門 本社工場 國友義道)

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