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長谷虎の歴史

「3月7日を忘れるな」

 

この言葉は私たちにとって大きな意味を持つものです。

昭和52年(1977年)3月7日、今からちょうど40年前の出来事です。

この出来事を忘れないためにも、今月はこの内容をブログに上げさせて頂きました。

 

この日、弊社平方(カーペット)工場から出火した火は瞬く間に燃え広がり

工場5棟(約8,000㎡)が全焼しました。

この火災によって、カーペット工場にとって最も重要な工程である

タフト機10台全てを消失し、我々にとってまさに存亡の危機を迎えたのでした。

 

この大きな危機の時に沢山の方に助けて頂きました。

こうした御恩に感謝すると同時に

今の長谷虎紡績があるのは多くの方々の御恩のお陰であることを忘れず

しっかりとその御恩に報恩していくこと

 

そして、この災害を過去のことにせず

より安全で、お客様や地域の皆様に安心して頂ける工場運営に努め

お客様にとってより安心して頂ける会社づくりに向け

努力精進していくことを、ここにお誓いさせて頂きます。

 

 

先日の3月15日(水)の自警団の日には

羽島市消防署のご協力のもと、初期消火訓練を実施致しました。

 

社の自警団活動は毎月2回(1日・15日)実施しております。

こうした災害を二度と出さないことを第一に

万一災害が発生した場合、すぐに適切な対応ができるよう

これからもこの自警団活動に取り組んで参ります。

 

 

こうした訓練の積み重ねが

社員一人ひとりの防災意識とレベルの向上に繋がり

万一、家庭や地域で何か災害があった時

必ず大きな力になると信じています。

 

地域や社会にとって無くてはならない会社づくりへ。

「3月7日」の教訓をしっかりと心に刻み

これからも社員一同力を合わせ頑張ります。

去る8月5日、今までハセトラカーペットの製造を支えてくれた

CJ(コンピュータ・ジェット・ダイ)旧機台が工場を去ることとなりました。

 

CJ旧機台がハセトラに導入されたのは1980年。

「タフトカーペットは、時代性をつかんで着々と需要拡大してきたが

必ず柄物での個性化という消費者志向も出てくる」

との前社長の時代を先読みした考えのもと

世界で3台目というコンピュータ制御によるジェットプリント(CJ)マシンを

日本で初めて導入することとなりました。

 

CJはコンピュータ制御による柄の後染め機のこと。

デジタルで柄を作り、固定されたカーペットの上をノズルが効率的に動いて染色するため

織物とは異なり、様々な柄を自由に作ることができます。

個性化の時代に突入していた当時の日本において

CJの投入は非常に画期的な取り組みとなり

スタイリッシュな空間演出を必要とするホテルなどに向けて生産をしていました。

 

とはいえ、当初はCJの特徴を活かした柄の開発に困難を要したのですが

1989年、当時の新進気鋭建築家3名

伊東豊雄氏、鈴木エドワード氏、北川原温氏とのコラボレーションにより

CJマシンのポテンシャルを最大限に引き出すデザイン発想を得て

ジェットプリントの新たな可能性を提案する展示会を開催するに至り

インテリアにおける床演出の自由度を広げる原点となりました。

http://hasetora.co.jp/archi-design/(Archi Design)

 

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投入から36年

CJ旧機台はハセトラのセンスを形にし、技術の礎となり

皆さまのもとに、素晴らしいカーペットをお届けするため

我々と共に働いてくれました。

長年、仲間として働いてくれたCJ旧機台への感謝を込めて

2016年最後のハセトラブログとして綴らせて頂きました。

新しく導入されたCJ新機台と共に

益々精進し、皆さまにお喜び頂けるカーペットをご提供して参ります。

 

最後になりましたが

本年も皆さまの多大なご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

来年も更なる発展、飛躍に向けて、誠心誠意、精進致しますので

今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。

当社の年末年始の休業期間は下記の通りです。

 

〔年末年始休業期間〕

営業 : 12月29日(木)~1月3日(火)

工場 : 12月30日(金)〜1月4日(水)

 

新年は

営業 : 1月4日(水)

工場 : 1月5日(金)

9:00より営業開始となります。

 

来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げます。

明けましておめでとうございます。

旧年中は、格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。

皆様にご満足頂ける製品をご提供できるよう

長谷虎紡績株式会社社員一同、精進して参りますので

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

昨年はリオオリンピックでの、日本選手の活躍もめざましく

2020年の東京オリンピックに向けて

2017年は益々、日本、そして日本の技術に関して

注目が集まる1年になるのではないかと思います。

 

新年を迎え、改めて社員一同の士気を高め

さらなる技術・センスの向上、躍進に向け努力、精進するよう

先日年賀式を行いました。

 

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長谷虎紡績株式会社では毎月始めに月例会を行っていますが

1月の月例会となる年賀式では

社員一同非常に大切にしている道徳心について

正眼寺ご住職の山川宗玄老師をお招きして記念講演を開催いたしました。

 

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老師の記念講演を拝聴し

改めて経営理念である「三方よし」の精神のもと

お客様に安心、喜び、満足をして頂ける商品、サービスをご提供し続けていきたいと

改めて身の引き締まる思いでした。

 

皆様にとって幸多き1年になりますようお祈り申し上げ

年始のご挨拶とさせて頂きます。

本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

6月1日、本社講堂で創業記念式典が執り行われました。

弊社は明治20年(1887年)創業

今年で創業129年目を迎えることができました。

こうして無事にこの日を迎えることができたのも

多くの方々のお陰でございます。

改めて御礼申し上げます。

 

この日を迎え

創業者がこの会社を興した思いと

そこに込められた思いをご紹介したいと思います。

 

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【創業者 長谷虎吉】

 

明治時代、岐阜県羽島市の主な産業は農業で

人々の生活はそれほど豊かとは言えませんでした。

 

当時、この地方では

養蚕業(※蚕を飼い育てて繭(まゆ)をとること)が盛んでしたが

都市部の仲買人に安く買い叩かれるなど

働けどなかなか豊かにならない状況でした。

また、工業が無いため

地元農家の子弟が親元を離れ

就職しなければならないこともしばしばありました。

 

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【創業当時の工場内の風景】

 

こうした状況を打開し

地元の農家で育てられる繭を適正な価格で買い取り

農家の生活を少しでも豊にすること

地元を離れなければならなかった人たちを雇用するため

虎吉は一念発起し

明治20年(1887年)に長谷虎紡績株式会社の前身に当たる

長谷製糸会社を創業しました。

言わば、地域と地元民との共存共栄の見地によるものでした。

 

創業後、事業は順調に発展しますが

世界大恐慌の時代、

2代目を引き継いだ虎吉の長男の勘松は

非常に厳しい経営環境の中、会社を守ろうと力戦奮闘します。

当時の苦心苦労の心境を、次のような歌に詠んでいます。

 

“血染めても永く守らんわが業を 息のつく間にも悩みつづけて”

 

厳しい状況に置かれながらも

何とか会社を存続させ従業員を守らなければという

勘松の必死な思いが伝わってきます。

こうした創業者や先人先輩方の思いを

これからも我々は忘れてはならないと思います。

 

その後も、時代の変化の中、様々な苦難苦境を乗り越え

お陰様で、今日を迎えることができました。

 

この思いをしっかりと引き継ぎ

当社に関わるすべての人々の幸せのために努力精進し

人々にとって無くてはならない企業となり

150年、200年と永続する企業にしていきたいと思います。

明けましておめでとうございます。

昨年は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

皆様にご満足頂ける製品をご提供できるよう

長谷虎紡績株式会社社員一同、精進躍進して参りますので

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

昨年はラグビー日本代表のワールドカップでの活躍も記憶に新しく

日本の団結力を意識する年となりました。

ワールドカップで日本代表に歌われていた『君が代』。

その歌詞に歌われている「さざれ石」が

ハセトラの位置する岐阜県の

天然記念物に指定されていることはご存知でしたでしょうか。

 

歌詞中のさざれ石(細石)は文字通り

細かい石・小石を意味しており、それらの小石が巌(いわお)となり

さらにその上に苔が生えるまでの過程が

非常に長い年月と団結力を表す比喩として用いられています。

 

冒頭の写真はハセトラ本社の「さざれ石」を撮影したもの

この「さざれ石は」明治20年創業、128年のハセトラの長い歴史と

お客様との深いつながり、社員の団結力を表現しております。

 

お客様と、これからも末永くお付き合いが続いていきますように

そして、本年も皆様にとって多幸の1年になりますようにとの思いを込め

「さざれ石」をご紹介させて頂きました。

それでは、本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

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