6月10日~12日の3日間アメリカ・シカゴで開催される世界最大規模のインテリアの見本市、NEOCONの視察に行って参りました。
長谷虎紡績として視察に行くのはコロナ前の2019年以来5年ぶり、私(筆者)は入社4年目で初めての海外出張です。10時間以上のフライトを終え初めて見るシカゴは、高層ビルの間に100年近く経っていそうな厳かな建造物が入り混じる不思議な風景。
会場であるマーチャンダイズマートも建設から92年の歴史ある建物だそうです。
長い長い廊下の先まで立ち並ぶブースには家具メーカー、ファブリックメーカーなど400社以上の企業が出店しています。
「Mannington Commercial」では25㎝角のタイルを展示。タペストリーの修繕などから着想を受けたコレクションだそうで、通常の半分のサイズでも柄の小ささを感じさせないデザインです。綺麗に柄をつなげることはデザインするうえでとても大事な部分なので思わず注目してしまいますね。
ショーウィンドウを見て回るだけでも楽しく、思わず足を止めて写真を撮ったりしゃがみこんでラグやカーペットを見つめたりしました。
コロナが終わり例年の賑わいを取り戻してきたNEOCONですが、近年、NEOCONに出店するのではなく自社のショールームを使って「Design Days」というイベントに参加するメーカーも増えているそうな…。
Design Daysが開催されるフルトン・マーケット周辺はイノベーター企業やレストランなどが立ち並び、イベント開催中はワークショップや露店も散見され伝統的なNEOCONとは対照的な雰囲気です。
特に「Interface」のカーペットは使用している機械の特徴である立体的な凹凸感を生かした、質感を感じるデザインです。日本では主流ではない最先端の技術やデザインを実物で見れるのは展示会の特権ですね。
オフィス空間が気を引き締めて仕事をする場から快適に働ける空間に変わって行く今、展示されているインテリアも「スタイリッシュさ」よりも「親しみ」が持てるようなデザインと色に変わってきている印象を受けました。
アメリカのデザインの傾向が日本に入ってくるのは3年程かかると言われています。3年後に私たちの周りのデザインを意識して見たときどんな風に変わっているのか、今から楽しみです。
インテリア営業部 デザイン室 明珍