去る11月23日、木々の葉が綺麗に色付きはじめた
伊勢の地を訪問致しました。
毎年この日、当社では伊勢神宮を参拝し
その年の新商品を奉納させて頂いております。
現在、11月23日は「勤労感謝の日」と呼ばれていますが
もともとは、飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった
「新嘗祭(にいなめさい)」の日が発祥です。
戦後、祝日法により「勤労感謝の日」と改称され国民の祝日となりました。
日本は古くから農業国家で
古の時代から神々に五穀の収穫を祝う風習がありました。
その年の収穫物は国家としても、また人々にとっても
一年を養う大切な蓄えとなることから
収穫物に感謝する大事な行事として、いまなお続いているのが新嘗祭です。
また、この新嘗祭は宮中では、最も重要な祭祀とされています。
当社も毎年この日に、社長以下重役全員と各部の責任者を伴い
伊勢神宮にその年の新商品を奉納させて頂いております。
今年もこうして無事にこの日を迎えられたことに対する感謝と
お客様にとってまた社会にとってより良いものづくりをすることを
神様の前でお誓いさせて頂いております。
この行事は40年以上前から続く当社の大切な伝統行事として
毎年欠かすことなく続いているものです。
今年は26社、29の新商品を奉納させて頂きました。
この行事をはじめた3代目社長の長谷虎治は
「私たちは生かされている存在であり、常にそのことに感謝しなければならない」
「企業も同様に多くの人や社会、地域に守られ生かされているからこそ今日あるのだ」
と口癖のように申しておりました。
また、当社が100周年を迎えた際の創業記念式典での式辞では
「『神・伝統に守られ、生かされ、許され、愛せられ、恵まれての100年』であり
その数々のご厚恩に心から感謝の念で一杯です」という言葉を述べていました。
さて、今年は秋晴れの中
早朝より伊勢神宮の外宮と内宮へ参拝させて頂きました。
外宮では、ちょうど新嘗祭の祭事が執り行われている所も
拝見させて頂き貴重な機会となりました。
新嘗祭は伊勢神宮にとっても重要な祭事で
当日は朝4時から、厳かに様々な祭事が執り行われるそうです。
今回の伊勢神宮参拝は
私たちは真にお客様の立場に立ってものづくりをしていたのか
また、社会にとってなくてはならない存在となっていたのか
と改めて自問する機会となりました。
まだまだ不十分であったのではないかと反省すると共に
今一度全社員が一丸となり、この思いを共有し
新生ハセトラに向け進んで行くことを決意し 、神様の前でお誓いさせて頂きました。
来年は創業130周年を迎えます。
この先、150年200年と永続する企業となるべく日々精進して参ります。
今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。