※繊研新聞2021年9月1日付(第20711号)より
業界紙、繊研新聞『私のビジネス日記帳』に掲載されました。
今回のテーマは「ファッションマイレージ」。
「ファッションマイレージ」???
「フードマイレージ」という言葉を最近、耳にする機会が増えましたよね。
食品を運ぶ際に排出される二酸化炭素量のこと。
私たちの食は、たくさんの二酸化炭素排出によって支えられているのです。
これからのビジネスでは環境配慮が非常に重要です。
SDGsへの人々の関心が、このコロナ禍でさらにその意識が高まっているのを実感しています。
一方で私たちが携わっている繊維業界はどうか。
欧米でも有名ブランドを含め、ファッション業界が環境に大きな負荷をかけていることが大きな
問題として浮上しています。
私たち人間に365日いろんな形で一番触れているのが繊維。
日本の衣料品の輸入浸透率は98%を超え、国産はわずか2%。海外からの輸入(運送)に支えられています。
そこで、フードならぬ「ファッションマイレージ」が今後の繊維業界全体で重要なキーワードになる
と感じています。
国内の紡績設備数はピーク時から98%減と日本でのモノづくりは大きな岐路に立たされています。
我々には、モノづくりを絶やしてはならないという強い思いがあります。
環境配慮型の素材に切り替えていく方針に大きく舵を切った当社。
環境に負荷をかけずにいかに国内でものづくりを行うかが問われていると思います。
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長谷虎紡績株式会社
代表取締役社長 長谷享治