去る8月5日、今までハセトラカーペットの製造を支えてくれた
CJ(コンピュータ・ジェット・ダイ)旧機台が工場を去ることとなりました。
CJ旧機台がハセトラに導入されたのは1980年。
「タフトカーペットは、時代性をつかんで着々と需要拡大してきたが
必ず柄物での個性化という消費者志向も出てくる」
との前社長の時代を先読みした考えのもと
世界で3台目というコンピュータ制御によるジェットプリント(CJ)マシンを
日本で初めて導入することとなりました。
CJはコンピュータ制御による柄の後染め機のこと。
デジタルで柄を作り、固定されたカーペットの上をノズルが効率的に動いて染色するため
織物とは異なり、様々な柄を自由に作ることができます。
個性化の時代に突入していた当時の日本において
CJの投入は非常に画期的な取り組みとなり
スタイリッシュな空間演出を必要とするホテルなどに向けて生産をしていました。
とはいえ、当初はCJの特徴を活かした柄の開発に困難を要したのですが
1989年、当時の新進気鋭建築家3名
伊東豊雄氏、鈴木エドワード氏、北川原温氏とのコラボレーションにより
CJマシンのポテンシャルを最大限に引き出すデザイン発想を得て
ジェットプリントの新たな可能性を提案する展示会を開催するに至り
インテリアにおける床演出の自由度を広げる原点となりました。
http://hasetora.co.jp/archi-design/(Archi Design)
投入から36年
CJ旧機台はハセトラのセンスを形にし、技術の礎となり
皆さまのもとに、素晴らしいカーペットをお届けするため
我々と共に働いてくれました。
長年、仲間として働いてくれたCJ旧機台への感謝を込めて
2016年最後のハセトラブログとして綴らせて頂きました。
新しく導入されたCJ新機台と共に
益々精進し、皆さまにお喜び頂けるカーペットをご提供して参ります。
最後になりましたが
本年も皆さまの多大なご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
来年も更なる発展、飛躍に向けて、誠心誠意、精進致しますので
今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。
当社の年末年始の休業期間は下記の通りです。
〔年末年始休業期間〕
営業 : 12月29日(木)~1月3日(火)
工場 : 12月30日(金)〜1月4日(水)
新年は
営業 : 1月4日(水)
工場 : 1月5日(金)
9:00より営業開始となります。
来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げます。
明けましておめでとうございます。
旧年中は、格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。
皆様にご満足頂ける製品をご提供できるよう
長谷虎紡績株式会社社員一同、精進して参りますので
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年はリオオリンピックでの、日本選手の活躍もめざましく
2020年の東京オリンピックに向けて
2017年は益々、日本、そして日本の技術に関して
注目が集まる1年になるのではないかと思います。
新年を迎え、改めて社員一同の士気を高め
さらなる技術・センスの向上、躍進に向け努力、精進するよう
先日年賀式を行いました。
長谷虎紡績株式会社では毎月始めに月例会を行っていますが
1月の月例会となる年賀式では
社員一同非常に大切にしている道徳心について
正眼寺ご住職の山川宗玄老師をお招きして記念講演を開催いたしました。
老師の記念講演を拝聴し
改めて経営理念である「三方よし」の精神のもと
お客様に安心、喜び、満足をして頂ける商品、サービスをご提供し続けていきたいと
改めて身の引き締まる思いでした。
皆様にとって幸多き1年になりますようお祈り申し上げ
年始のご挨拶とさせて頂きます。
本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
去る11月23日、木々の葉が綺麗に色付きはじめた
伊勢の地を訪問致しました。
毎年この日、当社では伊勢神宮を参拝し
その年の新商品を奉納させて頂いております。
現在、11月23日は「勤労感謝の日」と呼ばれていますが
もともとは、飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった
「新嘗祭(にいなめさい)」の日が発祥です。
戦後、祝日法により「勤労感謝の日」と改称され国民の祝日となりました。
日本は古くから農業国家で
古の時代から神々に五穀の収穫を祝う風習がありました。
その年の収穫物は国家としても、また人々にとっても
一年を養う大切な蓄えとなることから
収穫物に感謝する大事な行事として、いまなお続いているのが新嘗祭です。
また、この新嘗祭は宮中では、最も重要な祭祀とされています。
当社も毎年この日に、社長以下重役全員と各部の責任者を伴い
伊勢神宮にその年の新商品を奉納させて頂いております。
今年もこうして無事にこの日を迎えられたことに対する感謝と
お客様にとってまた社会にとってより良いものづくりをすることを
神様の前でお誓いさせて頂いております。
この行事は40年以上前から続く当社の大切な伝統行事として
毎年欠かすことなく続いているものです。
今年は26社、29の新商品を奉納させて頂きました。
この行事をはじめた3代目社長の長谷虎治は
「私たちは生かされている存在であり、常にそのことに感謝しなければならない」
「企業も同様に多くの人や社会、地域に守られ生かされているからこそ今日あるのだ」
と口癖のように申しておりました。
また、当社が100周年を迎えた際の創業記念式典での式辞では
「『神・伝統に守られ、生かされ、許され、愛せられ、恵まれての100年』であり
その数々のご厚恩に心から感謝の念で一杯です」という言葉を述べていました。
さて、今年は秋晴れの中
早朝より伊勢神宮の外宮と内宮へ参拝させて頂きました。
外宮では、ちょうど新嘗祭の祭事が執り行われている所も
拝見させて頂き貴重な機会となりました。
新嘗祭は伊勢神宮にとっても重要な祭事で
当日は朝4時から、厳かに様々な祭事が執り行われるそうです。
今回の伊勢神宮参拝は
私たちは真にお客様の立場に立ってものづくりをしていたのか
また、社会にとってなくてはならない存在となっていたのか
と改めて自問する機会となりました。
まだまだ不十分であったのではないかと反省すると共に
今一度全社員が一丸となり、この思いを共有し
新生ハセトラに向け進んで行くことを決意し 、神様の前でお誓いさせて頂きました。
来年は創業130周年を迎えます。
この先、150年200年と永続する企業となるべく日々精進して参ります。
今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。
11月3日(木)、当社の本社グラウンドで第63回ハセトラ祭が開催されました。
ハセトラ祭は、60年以上前から続く当社の伝統行事のひとつです。
もともとは運動会として、昭和27年11月3日「文化の日」を記念し
従業員全員が集まって開いたのが始まりです。
現在では運動会の開催と同時に、当社製品の販売も行っています。
当日はお天気にも恵まれ、早朝より多くの方にお越し頂きました。
この商品販売は、地域の方への日頃の感謝報恩の気持ちから始まり
年々その規模は大きくなり多くの地元の方にお越し頂いています。
今年も朝8時前からお客様が来場され、販売開始の前にもかかわらず
数十名の方が会場前にお待ち頂く大盛況でした。
日頃、なかなか地元の方と触れ合う機会がありませんので
こうした機会は私たちにとって、とても重要なものです。
当社を引退されたOBの皆様や、従業員のご家族の皆様とも交流できる
かけ替えのない交流の場でもあります。
また、私たちが普段このように活動できるのも
地域とその地域の皆様のお陰です。
皆様への感謝の気持ちを忘れず日々の業務に励み
このような機会を通して、感謝の念を形に表したいと思います。
グラウンドでは、職場対抗で玉入れや大縄跳びなどの競技も行われ
額に汗しながら真剣に競技に取り組み
時には笑い声がグラウンドを包む和気あいあいとしたひと時になりました。
今年も沢山の方にお越し頂き心より感謝致します。
来年も11月3日(金)に開催しますので、ぜひご来場くださいませ。
従業員一同皆様のお越しをお待ちしております。
また、来年は長谷虎紡績株式会社、創立130周年という節目の年ですので
より多くの皆様にお喜び頂けるようなハセトラ祭にしたいと思います。
岐阜県には、日本三大美祭のひとつである“高山祭”があります。
高山祭とは春に日枝神社で行われる春の高山祭“山王祭”と
秋に櫻山八幡宮で行われる秋の高山祭“八幡祭”のふたつをさす総称です。
10月9日・10日に艶やかに行われた“八幡祭”についてご紹介致します。
祭の起源は飛騨の江戸時代、領主が大名金森氏のころ(1585年から1692年)
屋台の起こりは1718年頃といわれ(高山では山車のことを屋台と言います)
巧みな人形の動きを披露するからくり奉納や
仕掛けが施された戻し車など、匠の技が生きています。
秋空の下、国の重要有形民俗文化財である八幡祭の屋台11台が曳き揃えられます。
9日・10日とも布袋台は八幡宮境内に、他の屋台は表参道に登場します。
屋台彫刻や見送幕、構造の細部まで鑑賞できる機会とあって
多くの人々が屋台を囲み感嘆の声をあげていました。
巧みな動きを披露するからくり人形
戻し車と呼ばれる車輪を使い屋台の向きを変える技術など
まさに圧巻と言える見ごたえです。
この美しい感性、伝統的な匠の技を
よりよいものづくりに繋げていければと思います。
時代は移り変わり、人々の暮らしぶりも変化していきますが
伝統ある匠の技を守り、進化させ、今の時代に伝えることの大切さを
美しい秋の彩とともに改めて実感することができました。