本社、本社工場

日常生活のさまざまなシーンで使われる身近な素材でありながら、航空宇宙産業にも活用されるなど 多様な可能性を秘めた繊維。それがより快適で、より環境に負荷をかけないものになれば、人々の生活が変わり やがて世界が変わる──── 長谷虎グループは、こうした夢の実現に向け、さらなる研究開発と市場開発に挑戦し続けます。
戦後の混乱期にあった昭和20年秋。不正取引が横行する中、当社は公正なルートで材料を仕入れ、廉価で「下駄の鼻緒」を提供しました。当社の利益はわずかでしたが、仕入先には儲けていただき、人々には喜ばれ、何ものにも代えがたい「信用」を得ました。このエピソードは、創業以来の伝統である「三方よし」の精神を象徴するものとして語り継がれています。
紡績事業ではシルクから麻・リネン、綿、合成繊維へと時代に合わせて進化を続けてきました。近年は二層構造糸の生産設備を導入し、長短複合糸などの生産体制を構築。人工タンパク質素材など、最先端の素材開発にも注力しています。またインテリア事業では、一流アパレルブランドのポップアップストアにオリジナルカーペットが採用されるなど、確かな品質が高い評価を受けています。
長谷虎紡績の創業の地は岐阜県羽島市です。地域の方々が農業の副業としていた養蚕に付加価値を与えるため、創業者が1887年に長谷製糸会社を設立したことが始まりでした。この地域との「共存共栄」精神は130年変わることなく、現在もサプライチェーンの構築に活きています。素材メーカーや加工場といった社外パートナーと助け合い、共に成長しながらお客様のニーズにお応えしています。
繊維産業は、ものづくり大国・日本の礎を築いたと言っても過言ではありません。長谷虎紡績はその黎明期から繊維ひとすじに歩み、厳しい時代も乗り越えて信頼をいただいてきました。 世界に目を向けると、繊維産業にはまだまだ大きな可能性が広がっています。これまで支えてくださったパートナー企業の皆様に感謝し、これからも手を携え、業界の未来を切り拓いてまいります。
明治20年創業以来130年、繊維一筋に歩み続け、社会の変化に順応しつつ、時には躍進し、時には屈縮しながら着実に成長し、皆様より強いご信頼を頂いております。
この信頼をさらに大きく、より確かなものにすべく日々事業に邁進してまいります。
1887初代 長谷虎吉が岐阜県羽島市江吉良町に長谷製糸工場を創業
1937二代目 長谷勘松、長谷絹布工場に改称
1943三代目 長谷虎治、長谷虎製麻工場所を設立
1947長谷虎産業株式会社と改称 綿糸の生産を開始
1951長谷虎紡績株式会社と改称
1961羽島市福寿町に新工場を建設しカーペットの生産を開始
1969合弁会社 豊田化工株式会社を設立 車輌カーマットの生産開始
1970カーペットの後染ウインス染色設備の導入、株式会社ハイボーン設立
1976カーペットの後染連続染色設備の導入 車輌用カーマットのナイロン後染化
1980コンピューター・ジェット(CJ®)ロールカーペット染色設備の導入
1983カーペットJIS表示工場となる
1984自動車用 純正用品マットの生産開始
1985コンピュータ・ジェット(CJ®)を商標登録
1986大阪ビルの新築
1987創業百周年記念事業を実践、四代目社長に長谷和治就任
コンピューター・ジェット(CJ®)カーペットタイル設備の導入
1989CJ®カーペット(クレーター柄)が第27回全国繊維技術展にて通産大臣賞を受賞
発明表彰にて当社が開発したタフティングマシンが岐阜県知事賞受賞
1990本社工場の集約合理化 特殊糸による多品種少量生産体制が整う
2003エコマーク認定のリサイクルカーペットタイル生産を開始
2004中国上海に上海豊虎汽車地毯有限公司を設立
2005船舶カーペット生産開始
2006平方工場にてISO9001認証取得
2007米国テネシー州にTUFTORA AUTOMOTIVE CARPET INC.を設立
2010東京営業所を現在地に移転
2013コンピューター・ジェット(CJ®)カーペットタイル 最新染色設備の導入 航空機カーペットの生産を開始
新型クラウンの車両用カーペットで異目付ハイブリットタフトが採用され、トヨタ自動車およびトヨタ紡織より技術賞を受賞
2016コンピューター・ジェット(CJ®)ロールカーペット 最新染色設備の導入
2019繊研新聞主催第49回繊研合繊賞(2018年度)にてハイブリッドクリーンダウン光電子プロが繊研新聞社創業70周年記念賞を受賞
五代目社長に長谷享治が就任
2020ナノファイバー繊維会社 スピタージュ株式会社を設立
取締役会長長谷 和治
取締役相談役長谷 篤治
代表取締役社長長谷 享治
取締役桂川 誠也
取締役宮本 芳貴
取締役小笠原 正人
取締役長谷 憲治
監査役河合 恒
監査役川村 祥之