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ちょっと一息日々の記録

5月2日の産経新聞夕刊に掲載されたエッセーをご紹介させて頂きます。

 

このエッセーを書いて投稿してくださったのは

今から50数年前、当社から遠く離れた山陰地方から親元を離れ

ご縁があり当社に就職した方です。

 

当時は、高校への進学率も高くはなく

学びたくても学べない方も多かったそうです。

そうした中、当社では学びたくても学べない方へのサポートとして

地元の高校と協力し、昼間もしくは夜間に当社の工場で働きながら

近くの高校へ通う制度を設けたのでした。

その後、時代の変化と共に高校定時制は無くなり

その代わりに短大定時制も設けられたのでした。

(現在は入学者が減り、この制度は無くなりました。)

 

そこには企業にとって最も大切なことは

人づくりと、教育を通して社会貢献をすることだという

当時の社長の強い思いがあったのです。

 

このエッセーを書いてくださった方も

ご縁あって遠く離れた岐阜県に来てくださったのでした。

そして当社を離れ50年以上経ってからも

こうしてご縁を大切にしてくださる姿勢に胸が熱くなると同時に

ご縁を通して人の集まる企業にしていきたいと強く感じております。

 

また、当社の社員が突然の来客に対して

温かく迎え入れる応対をしてくれたことを

とても嬉しく感じております。

 

ご縁尊しという言葉がありますが

このエッセーを書いてくださった方を通して

その意味を知ることが出来ました。

 

素敵なエッセーと、それを書かれた方に心から感謝申し上げます。

ハセトラの前には長良川という岐阜県三大河川のひとつがあります。

その長良川の堤防沿いを車で走ること約30分

岐阜公園の近くに水の資料館という場所があります。

 

水の資料館は、岐阜市が給水を開始した

昭和5年から昭和40年代まで、エンジン室として使用した建物です。

この建物は、平成13年9月に隣接する水の体験学習館(旧ポンプ室)

とともに国の登録有形文化財に登録されています。

 

アーチ状の入り口や、丸窓など、レトロでかわいい建物は

外壁を長良川の玉石張りで造られており

長良川に所縁のある建物になっています。

 

 

 

ここには、ミツマタという木が植えられており

ミツマタはあたかも春を告げるかのように

一足先に一斉に開くため「先草=サキクサ」と呼ばれたとか…

春には黄色くふんわりとした丸い花が咲き

太陽の光にあたるとよりいっそう

鮮やかな黄色に輝き、その情景が建物とマッチして、趣きを感じます。

 

ハセトラもミツマタの花のように

一歩先を進んだ「冴」ある商品をお客様にご提供し続けていくことを

モットーにしております。

これからもお客様にお喜び頂けるような商品を作り続けて参りますので

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

去る11月23日、木々の葉が綺麗に色付きはじめた

伊勢の地を訪問致しました。

毎年この日、当社では伊勢神宮を参拝し

その年の新商品を奉納させて頂いております。

 

現在、11月23日は「勤労感謝の日」と呼ばれていますが

もともとは、飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった

「新嘗祭(にいなめさい)」の日が発祥です。

戦後、祝日法により「勤労感謝の日」と改称され国民の祝日となりました。

 

日本は古くから農業国家で

古の時代から神々に五穀の収穫を祝う風習がありました。

その年の収穫物は国家としても、また人々にとっても

一年を養う大切な蓄えとなることから

収穫物に感謝する大事な行事として、いまなお続いているのが新嘗祭です。

また、この新嘗祭は宮中では、最も重要な祭祀とされています。

 

当社も毎年この日に、社長以下重役全員と各部の責任者を伴い

伊勢神宮にその年の新商品を奉納させて頂いております。

今年もこうして無事にこの日を迎えられたことに対する感謝と

お客様にとってまた社会にとってより良いものづくりをすることを

神様の前でお誓いさせて頂いております。

 

この行事は40年以上前から続く当社の大切な伝統行事として

毎年欠かすことなく続いているものです。

今年は26社、29の新商品を奉納させて頂きました。

 

この行事をはじめた3代目社長の長谷虎治は

「私たちは生かされている存在であり、常にそのことに感謝しなければならない」

「企業も同様に多くの人や社会、地域に守られ生かされているからこそ今日あるのだ」

と口癖のように申しておりました。

また、当社が100周年を迎えた際の創業記念式典での式辞では

「『神・伝統に守られ、生かされ、許され、愛せられ、恵まれての100年』であり

その数々のご厚恩に心から感謝の念で一杯です」という言葉を述べていました。

 

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さて、今年は秋晴れの中

早朝より伊勢神宮の外宮と内宮へ参拝させて頂きました。

外宮では、ちょうど新嘗祭の祭事が執り行われている所も

拝見させて頂き貴重な機会となりました。

新嘗祭は伊勢神宮にとっても重要な祭事で

当日は朝4時から、厳かに様々な祭事が執り行われるそうです。

 

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今回の伊勢神宮参拝は

私たちは真にお客様の立場に立ってものづくりをしていたのか

また、社会にとってなくてはならない存在となっていたのか

と改めて自問する機会となりました。

まだまだ不十分であったのではないかと反省すると共に

今一度全社員が一丸となり、この思いを共有し

新生ハセトラに向け進んで行くことを決意し 、神様の前でお誓いさせて頂きました。

 

来年は創業130周年を迎えます。

この先、150年200年と永続する企業となるべく日々精進して参ります。

今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。

11月3日(木)、当社の本社グラウンドで第63回ハセトラ祭が開催されました。

ハセトラ祭は、60年以上前から続く当社の伝統行事のひとつです。

もともとは運動会として、昭和27年11月3日「文化の日」を記念し

従業員全員が集まって開いたのが始まりです。

現在では運動会の開催と同時に、当社製品の販売も行っています。

 

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当日はお天気にも恵まれ、早朝より多くの方にお越し頂きました。

この商品販売は、地域の方への日頃の感謝報恩の気持ちから始まり

年々その規模は大きくなり多くの地元の方にお越し頂いています。

 

今年も朝8時前からお客様が来場され、販売開始の前にもかかわらず

数十名の方が会場前にお待ち頂く大盛況でした。

日頃、なかなか地元の方と触れ合う機会がありませんので

こうした機会は私たちにとって、とても重要なものです。

当社を引退されたOBの皆様や、従業員のご家族の皆様とも交流できる

かけ替えのない交流の場でもあります。

 

また、私たちが普段このように活動できるのも

地域とその地域の皆様のお陰です。

皆様への感謝の気持ちを忘れず日々の業務に励み

このような機会を通して、感謝の念を形に表したいと思います。

 

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グラウンドでは、職場対抗で玉入れや大縄跳びなどの競技も行われ

額に汗しながら真剣に競技に取り組み

時には笑い声がグラウンドを包む和気あいあいとしたひと時になりました。

 

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今年も沢山の方にお越し頂き心より感謝致します。

来年も11月3日(金)に開催しますので、ぜひご来場くださいませ。

従業員一同皆様のお越しをお待ちしております。

 

また、来年は長谷虎紡績株式会社、創立130周年という節目の年ですので

より多くの皆様にお喜び頂けるようなハセトラ祭にしたいと思います。

岐阜県には、日本三大美祭のひとつである“高山祭”があります。

高山祭とは春に日枝神社で行われる春の高山祭“山王祭”と

秋に櫻山八幡宮で行われる秋の高山祭“八幡祭”のふたつをさす総称です。

10月9日・10日に艶やかに行われた“八幡祭”についてご紹介致します。

 

祭の起源は飛騨の江戸時代、領主が大名金森氏のころ(1585年から1692年)

屋台の起こりは1718年頃といわれ(高山では山車のことを屋台と言います)

巧みな人形の動きを披露するからくり奉納や

仕掛けが施された戻し車など、匠の技が生きています。

 

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秋空の下、国の重要有形民俗文化財である八幡祭の屋台11台が曳き揃えられます。

9日・10日とも布袋台は八幡宮境内に、他の屋台は表参道に登場します。

屋台彫刻や見送幕、構造の細部まで鑑賞できる機会とあって

多くの人々が屋台を囲み感嘆の声をあげていました。

 

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巧みな動きを披露するからくり人形

戻し車と呼ばれる車輪を使い屋台の向きを変える技術など

まさに圧巻と言える見ごたえです。

 

この美しい感性、伝統的な匠の技を

よりよいものづくりに繋げていければと思います。

 

時代は移り変わり、人々の暮らしぶりも変化していきますが

伝統ある匠の技を守り、進化させ、今の時代に伝えることの大切さを

美しい秋の彩とともに改めて実感することができました。

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