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皆さんは普段どんな空間で過ごしていますか?
自宅のリビングや寝室、そしてオフィスなど仕事先はどんな空間でしょうか。
 
今回は空間を彩る内装の持つ効果についてご紹介させて頂きます。
前編では、カーペットが学習効果にどのような影響を与えるかについて。
後編では、実際に施工した空間がどのように変化したのかを、実例を交えてご紹介させて頂きます。
 

 
私たちはお客様からのご要望を頂き、様々な空間作りのお手伝いをさせて頂いております。
特に多いのがホテルやオフィスなど大型の施設です。
また、教育施設の空間作りも時おりご注文を頂いております。
 
実は近年、カーペットと学習効果について、面白い調査結果が発表されています。
日本カーペット工業組合では、「カーペットで学力アップ!」をキャッチフレーズに、
カーペットによる学力向上効果のPRを強化しております。
 

 
「カーペットと学習効果」
はじめてお聞きする方にとっては、あまりピンと来ないかもしれません。
少しその内容をご紹介させて頂きます。
(以下、カーペット工業組合の記事を一部参照。http://www.carpet.or.jp/publics/index/72)
 
カーペット工業組合では、2011年から13年の期間、全国の学習塾など
教育施設関係者を対象に「カーペットと学習環境」のアンケートを実施しました。
その結果、「カーペットが良質な学習環境の形成に影響するか?」との問いに
約7割が「良い影響がある」と回答しております。
 

 
具体的には、「カーペットを敷くことで室内が静かに保たれ、
それにより集中力を高められる」という回答が多くをあげられています。
 
また、三重大学大学院と共同で、カーペットとフローリングのリラックス度を検証した結果
「カーペットは人にリラックスを与える」ことを実証する検証結果を2015年11月に発表されております。
 
このように、カーペットが人に与える影響は決して小さくありません。
後編では、実際に私たちが携わった空間をご紹介させて頂きます。
 
(社長室 長谷享治)

今回ご紹介させて頂くのは
お客様から注文を受けてから実際にカーペットが施工されるまでの流れです。
弊社では、お客様からのご要望に対して、丁寧にデザインの提案から施工まで
責任を持って管理させて頂いております。
 
今回ご注文を頂いたのは、東京の南青山にオフィスを構える(株)コミュニカ様です。
(https://communica.co.jp/)
ご注文を頂いた物件は、広さとしては100㎡程度で、オフィス兼教室として使用されています。
 
弊社では、お客様のご要望に応えることと同時に、より良い空間デザインの提案を目指し
営業と開発チームが一丸となり、様々なデザイン提案をさせて頂いております。
 
当初、落ち着いたブラウン系でオーダーを頂いておりましたが
この場所が教室として、全国各地から多くの方が学びに来ることや
東京の南青山という大都市の中で、ここに集う方がより心地よく
リフレッシュして頂ける空間を意識し、幾つかデザイン提案をさせて頂きました。
 
こちらがデザイン案のシミュレーションです。
左がブラウン系でオーダーいただいたもの、右がデザイン提案させていただいたものです。
 

 
そして、当初のご要望だったブラウン系と、新しくご提案させて頂いた
グリーン系をプレゼンさせて頂いた結果は…?
即決でした!コミュニカの代表を務める山元様から
このグリーンで行きましょうと、嬉いお言葉を頂きました。
デザインが決定した後、試作を行っていきます。
これから試作から生産までの一連の流れを紹介していきたいと思います。
 
まず、使う糸をセットしていきます。セットされている糸の数だけ
カーペットを織るための針があります。
機械によってその本数は異なりますが、多いもので約2,700本にものぼります。
 

 

 
試作をはじめていきます。少し織って柄の確認をしました。
 
今回は2柄試作しています。同じ糸を使用しているのですが雰囲気が全く変わります。
濃いグリーンの柄(写真1右側)はストライプ柄のように見え
薄いグリーンの柄(写真1左側)はブロック調に見えます。
どちらの柄のほうが良いか開発チームだけでなく工場の人にも意見を聞き
ストライプ調の柄で再度柄の出し方を調整し、カーペットの顔を決めていく事にしました。
 

写真1 _____________________ 写真2

カーペットの重さやパイルの長さを確認し、いよいよ織りはじめていきます。
 
このあとタイル加工を経てカーペットが出来上がります。
以上がカーペットが作られるまでの流れになります。より良い商品を作り上げる為に考え取り組み
お客様のご要望にそえるよう何度も試作を繰り返しております。
 
こうして出来上がった試作品をお客様に確認していただき、ご納得いただいた上で生産に移ります。
出来上がったカーペットがお客様の元へ届き、いよいよ施工が始まります。
もともとはフローリングだった教室がカーペットに生まれ変わり
全く違った雰囲気へと大変身いたしました!
 

 
施工後、お客様からは嬉しい反応を頂いております。
「最高のお仕事に感謝!です。教室の雰囲気だけでなく
音に対しても大きな変化がみられます。感謝」(山元様Facebookより)
 
これからもお客様にとってより良い商品をご提供できるよう取り組んで参ります。
 
デザイナー 左路実有里

世界最大級のアウトドア展示会「アウトドアリテーラー2018SUMMER」の視察に行って参りました。
なんと、出展数は約1,400ブランドの世界で最も大きなアウトドア総合展示会です。
 
好調を続ける米国経済。
実質成長率は4~6月前年比プラス4.1%、雇用の改善し
失業率は歴史的な低水準に低下しており
そんなアウトドアの本場アメリカ市場を調査。
 
何より新素材・新商品・新アイテム・各社の取り組みなど
アウトドア市場が今後どの様に変わっていくのか情報を収集し
当社がさらに飛躍すべく今後の商品開発に活かす事を
視察の目的としておりました。
 
今回の開催地はアメリカ コロラド州デンバー。
アメリカ中北部に位置し、コロラド州では最大都市。
デンバーの気候は1年を通じて乾燥しており、夏の日中は暑いが夜は涼しく
冬の日中は穏やかだが夜は冷え込みが厳しいというのが特徴で
気温の差が大きく四季がはっきりしていて、まるで日本の様なイメージでした。
 
春のハイキング、夏のキャンプ、そして
冬のスキーと四季折々自然と共に楽しめる場所でもあり
ちなみに昨年2017SUMMERの開催地はユタ州ソルトレイクシティーでした。
今夏から会場が変更になった理由の一つにトランプ政権と
ユタ州議会が国の記念碑である『ベアーズイヤーズ』の環境保護地域を
縮小した事にアウトドア業界が反発したから(アークテリクスやコロンビアが不参加)。
色々大人な事情もある様子でした。。。
 

 
さて展示会場では大きな青いクマがお出迎え。
会場は50万平方フィートもあり。
これだけではちょっと分かりにくい為
東京ドーム何個分か調べてみたところちょうど同じ1個分だそうです。
中の様子は残念ならが撮影が禁止となっておりまして
有名なザ・ノース・フェイスやパタゴニアはもちろんですが
今後世界に羽ばたいていくであろう新興ブランドの数々がところ狭しと並んでおりました。
 
又、各社の取り組みを見ておりますと
共通して環境負荷低減、3R、サスティナブル(持続可能)をキーワードとした
素材のアイテムが多数ありタオルやウォーターボトルなど
日常使いの商品も増えアウトドアの裾野の広がりを感じました。
 
もちろん、当社としても新しいイノベーション、新しい仕組みに取り組み挑戦し続ける事が大切です!
 

 
ここで少し余談ですが。
当部(テキスタイル・アパレル部)の歴史、成り立ちをご紹介させて頂きます。
当部は発足して約30年。会社の名前の通り紡績を生業にしていましたが、
糸販売だけではこれから生き残れない。
『糸から生地、製品迄』を合言葉に製品ビジネスをスタートさせました。
ベビー服からスタートし、機能性繊維との出会い、また今後伸びてくる分野という事で
アウトドアに特化した物作りに至ります。
たくさんのご縁を頂き約30年。振り返ると先人先輩、多くのお取引様、ユーザーの方々への感謝しかありません。
 

 
昨今、毎年の様に様々な自然災害が発生し世間を賑わせており
地震、豪雨、そして猛暑。地球環境が大きく変わって来ております。
これは何か地球からのメッセージなのではないか、と思う時もしばしば。。。
 
マイクロプラスティック問題はじめ地球環境問題はこれから益々無視できない問題となって来ています。
最近、YouTubeでカメの鼻にプラスティック製のストローが刺さっている動画が流されました。
これを機にして、日本でも飲食店や有名ホテルが一斉に使用を取りやめる動きが出てきております。
 
今回の展示会でもリサイクル素材で『エコ』を謳った商品が多数展示され
アウトドアの基本である『自然と共に楽しむ』我々アウトドア製品を作っているメーカーとして
環境不可の少ない素材開発含めて課せられた使命は大きいと感じます。
 
『地球の為に出来る事』大きなテーマを考えさせられたデンバー出張でした。
 
テキスタイル・アパレル部 長谷憲治

               <2018年6月27日、繊研新聞 差別化の原点より>
 
先日、繊研新聞に弊社の取り組みなどを取り上げて頂きました。
この記事は、繊研新聞の中堅紡績企業を特集した記事で、弊社のこれまでの取り組みや
現在、力を入れ取り組んでいる内容が記事として掲載されました。
 
日本の紡績は、ピーク時から比較すると現在の設備規模は、30分の1程度にまで縮小しています。
ここ数年を見ても事業環境は益々厳しさを増しています。
一方で、世界に目を向けると、人口は増加の一途をたどり、それに比例して衣料用の繊維消費量は年々増加。
 
国内の紡績規模は年々減少して来ましたが、果たして世界の中で技術レベルは低いのでしょうか。
いえ、日本の紡績は、世界の中で決してレベルが低い訳ではありません。
これまで長年にわたり得た経験やそれに伴う技術の蓄積など、技術レベルだけで言えば、
世界でも決して引けをとるものではありません。
 
つまり、どんなに高い技術があっても、それが世の中のお客様にとって必要とされなければ意味がありません。
また、必要とされる技術があっても、それをしっかりと発信して知ってもらうための努力を
しなければならないと痛切に感じています。
 
今年の6月、弊社のホームページをリニューアルしたのも、
まさに私たちの持つ技術や特徴を多くの人に知って頂き、
これまでの私たちの経験を通して、より多くの人や社会にお役に立ちたいという思いからです。
 
そして、この技術や経験を次に繋げていくことの必要性も強く感じています。
その一環として今年から特に力を入れているのが若手の教育です。
 
今年、10名の新入社員が新しいメンバーに加わってくれました。
3月下旬の研修を終え、4月7日からそれぞれ営業や工場などに配属されました。
配属後も定期的に研修を企画し、実施させて頂いております。
 
5月30日、元アップルジャパンの社長で、現在は株式会社コミュニカを立上げ、
日本の若者を育て、日本を元気にしようと活動されている、山元賢治様をお招きして、
「若者の覚悟」と題し、特別研修を実施させて頂きました。
 

 
あの、スティーブ・ジョブス氏から直接ヘッドハンティングされ、
そしてiPhoneを日本にこれだけ広めた山元様のご経験や、言葉の重み一つ一つは、
10名の新入社員にとって何よりの「しげき」となりました。
来年以降もこの研修を継続的に行い、新入社員及び若手教育の柱として行きたいと思います。
 

 
7月20日には、トヨタ紡織様の「安全体感道場」を新入社員10名全員で受講させて頂きました。
 

 
7月は、1日から7日までは全国安全週間でした。
4月に配属された新入社員が、少しずつ作業にも慣れ始めた時期でもあり、
こうした時期が最も事故が多いとも言われています。
そこで、今年から新入社員にこの安全体感道場の受講をはじめました。
 
新入社員一人ひとりにとっても、この時期に安全について学べたことは、本当に貴重な経験となりました。
 
また、今回の経験を単なる学びで終わることなく、
日々の作業や職場の安全レベル向上に繋げて行きたいと思います。
(社長室 長谷享治)

6月11日、降り立ったシカゴは、霧の中。
そして霧の中から顔を出すビル郡は、グレーの色合いに染まり
幻想的な雰囲気に包まれておりました。
 

 
毎年6月にシカゴで開催されているネオコンは、
今年記念すべき50回目の開催となりました。
会場の中に入ると、外の霧模様とはガラッと変わり
エスカレーターをのぼる途中、頭上に虹が現れました。
それは、レインボーカラーの糸を張りめぐらせた、見事なグラデーションの「糸の虹」。
色彩豊かに、華やかな空間へと来場者を出迎えております。
 

 
各ブースに入る時にはスタッフによる簡単なチケットのチェックがあり、
「ハーイ、元気?」と笑顔で気さくに声を掛けてもらい
こちらもGoodやFineなど簡単な言葉であいさつを。
小さなコミュニケーションですが、自然と顔がほころびます。
 

 
昨年に引き続き、自然と調和するデザインが多く見受けられ、
オフィス家具などにも木などを中心とした自然素材、
フェルトや布のような肌触りも見た目も暖かみのある素材が使用され、
リラックスできる空間が作られておりました。
 

 
どの企業も新作が目白押しで、個性溢れる商品が数多くあり、
衣服を身にまとうように、カーペットもファッションの一部に
なったような印象を得ました。
用途に合わせて、クールでかっこいい、明るく華やかに、
優しくぬくもりを感じる、何かが始まりそうなワクワクする雰囲気、
静寂のある落ち着いた印象などなど、物語を感じます。
 

 
さて、話が少し変わりますが
6月頃のシカゴは日の入りは、おおよそ20時30分近となっており
日本の夕方とは違い明るい太陽が昇っています。
そんな中で、仕事終わりにミシガン湖付近を散歩していました。
すると18時30分すぎに、ミレニアムパーク(公園)のジェイ・ピュリツァー・パビリオンに
ぞくぞくと人々が集まり、こんな平日に何があるのだろう??と後を追ってみると
オーケストラの音色が耳に入ってくるではありませんか。
後から調べた所によりますと、
シカゴでは毎年6月から8月にかけてクラッシックやジャズなどを
中心としたグランパーク音楽祭がこの場所で開催され
市民の憩いのひと時になっているとのことでした。
(しかも無料です。一部のみ有料席有り)
 
開放的な野外会場ではクラシック音楽が響き、
会場後方の芝生広場では人々が思い思いに過ごす姿がありました。
恋人同士で肩を寄せ合い話をしていたり、家族や友達、仲間でピクニックをする人たち、
ふらっと一人でやってきて静かに音楽に耳を傾ける人。
およそ1時間30分ほどのコンサートでした。
 
音楽や美術が身近にあることが、羨ましくもあり、
とても豊かな事なんだなとふと感じてみたり、
そんな日常に触れられたことで、おおらかな気持ちになりました。
そしてきっと、物作りにもこんな日常が反映されているのだなと感じた瞬間でした。
 
こうした経験を持ち帰り、
新たなアイデアやデザインを作り出していきたいと思っております。

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