今年も世界最大のコントラクト向けインテリア見本市「NEOCON2016」が
6月13日から15日までの3日間、アメリカのシカゴで開催されました。
世界のインテリア業界で最も注目される見本市がこのNEOCON。
会場は世界中から集まった建築家やデザイナー、製造業者、販売業者などであふれ
展示や新製品紹介の見本市に加えて、発表会や研修会も開催され、刺激的な3日間となります。
今年も昨年以上ににぎわい、700社以上のインテリア・家具メーカー、ファブリックメーカーなどが出展し
世界各地から53,000人もの来場がありました。
ネオコンとは 「NEO CONVERGENCE(新しい集会)」を縮めた造語で
1969年から続き今年で48回目を迎える見本市です。
会場はシカゴ川に沿って建つマーチャンダイズマートで行なわれ
例年ハセトラからも現地に赴き、インテリア業界のトレンド動向を視察しています。
シカゴといえば、ダウンタウンを環状に走る高架鉄道CTA(ザ・ループ)。
「ザ・ループ」が目に飛び込むと、途端に“シカゴらしい”景色になります。
シカゴの街は、その美しい都市景観から映画やドラマの舞台になることも多く
個人的には、昔よく見ていた海外ドラマ「ER緊急救命室」の通勤場面や
映画「アンタッチャブル」のユニオン駅や「ブルースブラザース」等が懐かしく
まるで映画の世界に入り込んでいるようでした。
さて、カーペットについてですが
欧米の大手メーカーはほとんどが出展しており
各々が個性を主張した商品構成とブースとなっていました。
全体を通しては、おそらく流行色なのだと思われますが
各社黒グレーとブルーを組み合わせた配色が非常に多かったように思います。
また、オフィスの新たな傾向が顕著に見て取れました。
まるで「オフィスのリビング化」!!
温かみのある色合いや曲線を強調したスツール等
リラックスできるオフィス空間の提案が多く見られました。
以前は男性が大半だったオフィスで、多くの女性が働くようになったため
女性をターゲットにした空間演出の提案が増えたのではないかと考えられます。
最後に、テキスタイルの起源でもある織物からの発想が特に印象的でした。
日本の「さをり織」からのインスピレーションを商品化したメーカーもあり
織物の温かさを表現する上で、カーペットはうってつけのアイテムではないかと思いました。
伝統と最新の技術を融合させ、今までにないアイデアの商品をご提供することが
これからの時代には必要になってくると感じました。
ハセトラでもカーペットメーカーとして長年培ってきた技術と
CJプリントという最新の技術を活用し
カーペットに新たな価値を表現していきたいと思います。
次回のNEOCONは2017年6月12日~14日
建築の街シカゴで学んだ最新のトレンドと刺激を元に
今後も“インテリアを通じて、より良い環境を作ること”という想いのもと
お客様にお喜び頂ける商品をご提供できるよう
誠心誠意取り組んでまいります。
今後とも長谷虎紡績株式会社を
どうぞよろしくお願いします。
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