製品のこだわり
こんにちは。
8月度のブログを担当させて頂きます、インテリア部門一部大阪営業所の
Mです。
今回は当部での施工した物件の施工の様子をお知らせさせていただきます。
➀施工前の状況
上記の写真からプレゼンするのに、この写真を使い、実際にカーペットを施工した様に
弊社のデザイン室のデザイナーである明珍さんに、施主のイメージ、ご意向と、合わせて
改装する壁プリントシートのイメージを伝え、何種類かのデザイン案を作成して頂きました。
そのデザイン案の中から採用された案をご紹介と施工後の写真を紹介させて頂きます。
➁デザイン提案のシュミレーション
➀の施工前の写真から背景の不要な部分を切り取り、その上にデザイン提案するカーペットを
シュミレーヨンにて合成します。
※本当にカーペットを敷いた様な仕上がりになっているでしょ?(W)
このイメージ写真を施主様に提案し、ご検討頂きました。
➂施工直前写真
施工直前で、椅子が外され、いつでも施工準備可能状態。
施工前は人工セラミックの床にて、当初は硬質床材で無ければ、パチンコの玉や、スロット
のコインを箱に入れ、台車で運ぶのが主流だったので、豪華な雰囲気は出せても、なかなか
クッション性のあるカーペットの導入が難しかった。
今は電子化も進み、今回のスロットは電子コイン化で一切実物のコインを持たないシステム
になったので、カーペットで豪華な演出が可能となりました。
➃施工中写真1
パチンコ店のスロットコーナーにカーペットを敷く事で、華やかさと繊維のクッション性
も
相まって何とも言えない豪華さが演出されます。
➄施工中写真2
壁に貼るプリントシートの色とデザインに合った床の演出効果!
➅施工完成写真
椅子の設置はまだですが、無事に施工を完了しました。
今回はスロットコーナーの4島のみのリニューアルでしたが、次回はパチンココーナーも
御願いしたいです。
※いかがですか?シュミレーションの写真と比べても同じ仕上がりになっていると思いませんか?
その他にもさまざまな施工事例を下記のURLからご覧になれます!
https://hasetora.co.jp/施工事例/
インテリア部門 営業部 M
3月24日、当社重要お取引さまGOLDWIN社とSpiber社によるプレスリリースがありました。
ポイントは、構造タンパク質素材「BREWED PROTEIN™」を使用した 23FWコレクションの
5ブランド(「GOLDWIN」「THE NORTH FACE」「THE NORTH FACE PURPLE LABEL」「NANAMICA」「WOOLRICH」)一斉による発表です。
(公式サイトより)
株式会社ゴールドウィンさまは、2015年から始動したSPIBER株式会社さまとの共同研究開発に
より生み出された新素材「BREWED PROTEIN™」を採用した、リジェネラティブなコレクショ
ンを発表。GOLDWIN・THE NORTH FACE・NANAMICA・WOOLRICHの4つの時代を超え普
遍的に愛されるシンボリックなプロダクトの素材をBREWED PROTEIN™に置き換え、次世代の
アウトドアウェアの新たな価値を提案しています。
これは、日本初となるさまざまな環境課題への新たなソリューションとして次世代型の新素材
BREWED PROTEIN™繊維を使用した製品を今秋(2023年秋冬コレクション)より販売開始。
(公式サイトより)
当社もこうした企画・プロジェクトに参加させていただいています。
今回、販売される製品は当社で生産した糸・生地を使用いただいています。
繊維の新たな可能性と未来を切り拓く第一歩のスタートです。
まさに、繊維は私たちの生活から時代と未来を変えることができます。
(公式サイトより)
■公式サイト : https://spiber.goldwin.co.jp/
■参考サイト : https://release.nikkei.co.jp/attach/651805/02_202303241549.pdf
総務部
8月2日麗澤瑞浪中高学校様にて“ヘラルボニーCJタイル”の施工立会を行いました。
今回は麗澤瑞浪中高学校様×ヘラルボニー様×長谷虎紡績の合同プロジェクト。
『あなたは、あなたのままで、すばらしい!』をテーマに
麗澤瑞浪中高学校様の保健室前廊下とコモンホールの一部にヘラルボニー様の
デザイン・アートを当社CJでタイルカーペットにプリントし、施工させて頂
きました。
※CJとはP.Zimmer社の商標であり、Chromo-Jetの頭文字を取った呼称です。
カーペットにジェットノズルから染液を噴射させ、絵柄を描きます。
ここで、商品製造から施工されるまでを簡単に紹介します。
➀デザインのプリント
2m×1mの白地のタイルカーペットにヘラルボニー様のデザインをプリント
します。
当社CJ機は16色まで使用出来ますので、当社デザイナーが時間を掛け、
ヘラルボニー様のデザイン・アートを忠実に再現しました。
➁デザインタイルのカット
2m×1mサイズでプリントしたカーペットを50㎝角にカットします。
➂プリントタイルの施工
タイルカーペットの裏面に記載されたナンバリング通り柄が繋がる様、施工
します。
以上の手順で施工した保健室前、コモンホールのご紹介
◇保健室前
◇コモンホール
保健室前はとても力強いタッチのカーペット、コモンホールは可愛いカー
ペットを施工することが出来ました。
カーペットを通じて、麗澤瑞浪中高学校の生徒さんに明るい学生生活を
お送り頂けたら大変うれしいです。
インテリア部門営業部第2G
小林 隆
2022年3月から協業がスタートしているヘラルボニーさん。
ヘラルボニーさんは、「異彩を、 放て。」をミッションに掲げ、日本全国の主に
知的な障害のある作家さんや福祉施設とアートのライセンス契約を結び、2,000点
以上のアートデータを軸に福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。
そんなヘラルボニーさんと一緒に作成したマット。
今回、使用させていただいたアートを描いた画家の八重樫季良さん宅を訪問
することができました。
社長に同行し、向かう先はヘラルボニーさんの本社がある岩手県盛岡市。
凄~い!
当日、ご案内いただく道中にもヘラルボニーさんとコラボしたアートが…!
こちらは、盛岡のバスセンターの仮囲いアートです。
カラフルなアートが目を惹きます。
八重樫季良さんが描かれた作品の色を1つ1つ細かくラグマットに再現しました。
残念ながら、ご本人にお会いすることはできません。
八重樫季良 2020年5月10日(享年64歳)、惜しまれながらこの世を去られ
ました。
妹さんにご挨拶させて頂くことができました。
ご自宅にはわたしたちがヘラルボニーさんと一緒に作ったラグマットが敷い
てあり大感動…!
妹さんから季良さんのお話も伺いましたが、自分の作品に拘りを持ったその
姿勢や、そして誰からも愛される人物像…
伺うほどにわたしたちのつくったマットたちもぜひ季良さんに見て頂きたい!
そんな気持ちでいっぱいでした。
作者もそのご家族も、作品への想いはそれぞれ。
季良さんは特に自身の作品への想いが強い方だったそうです。
実際の作品を通して、季良さんの精神は、きっと、何ものにも依存せず、
ただ自身を信じることを基盤に、力強く、誇り高く、活力に溢れて朗らか
だったのではないか。
だからこそ、自信に満ちた作品を描き続けた。
そんな、気がしてなりません。
1本1本の線までこだわったマット。本当に頑張った甲斐がありました◎
長谷虎のカーペットはインクジェットとは異なり、職人が1色1色こだわ
って作成しています。
わたしたちのこだわりや想いがたっぷり詰まったマットたち。
作家さんの想いものせて、みなさんのお手元に届けています。
インテリア営業部
デザイン室 中村
長谷虎紡績のカーペットが採用決定~
長谷虎紡績は、ヘラルボニー社が展開するライフスタイルブランド『HERALBONY』の「ラグマット」
「キッチンマット」「ドアマット」を共同企画として初めて製作しました。
ヘラルボニー社は、「異彩を、 放て。」をミッションに掲げ、日本全国の主に知的な障害のある作家
や福祉施設とアートのライセンス契約を結び、2,000点以上のアートデータを軸に福祉領域の拡張を
見据えた多様な事業を展開しています。同社は、2022年1月31日に運営するブランド「HERALBONY」
をライフスタイルブランドへと拡張し、日常を彩る製品の販売を通じて、「福祉」や「障害」という
普段の生活で関わりを持ちづらい分野と一般的な生活者の間にある目に見えない境界線を溶かし、福
祉を起点とした新たな文化や生活様式の創造を目指します。
■詳細は応援購入サービス「Makuake」のプロジェクトページにて公開:
https://www.makuake.com/project/heralbonylifestyle
【代表者メッセージ】長谷虎紡績株式会社 長谷 享治
ヘラルボニーの魅力は何か?
それは見る者の心を動かし、そして見る者すべての心を明るく、温かくすることです。ヘラルボニー
のアート作品一つひとつには個性があり、ストーリーがあります。この個性とストーリーが彩となり、
その空間を明るくし、そしてそこに集う人たちの心まで明るく彩るのです。ヘラルボニーのアートに
は、そんな力強さと温かさがあります。ヘラルボニーが掲げる「異彩を、放て。」日本だけでなく世
界の人々を明るく、温かく彩っていきたいです。
■起用作品・作家紹介
八重樫季良 作品名:「(無題)(家)」
作家:八重樫季良
在籍:るんびにい美術館(岩手県花巻市)
一見抽象的な幾何学パターンを描いたように見える絵だが、それが独自のアレンジによって描かれ
た建築物だと知ったら多くの人が驚くだろう。 この表現様式を八重樫は子どもの頃、誰に習うこと
なく独創によって生み出し、以来半世紀余りにわたってこのただ一つのスタイルで創作し続けて来
た。その作品数はおそらく数千点に及ぶと思われる。
SATO 作品名:「Festival」
作家:SATO
在籍:個人(ボストン)
本名・本山慧(もとやまさとる)。1999年米国ボストン生まれ、メガネと補聴器をかけた身長120cm
のアーティスト。軽度難聴をもつ低出生体重児として小さく生まれ、のちに知的障害を伴う自閉症ス
ペクトラムと診断された。10歳のサマーキャンプで水彩画と出会う。以来、自宅でも毎日1枚の絵を
描くようになった。好きな音楽を聴きながら、その日選んだ2〜3色で大判画用紙を埋め尽くしてい
くスタイルは変わらない。米国製の透明感ある水彩絵の具24色セットを愛用している。地元のサポー
トグループ「ボストンスペシャルニーズ(BSN)」メンバーとして数々のアートフェアに出品。余暇
には、障害者のためのさまざまなアートクラスで、さをり織り、ピアノ、ダンスを楽しむ。
ヘラルボニーが契約する日本全国の知的障害のある作家が描いた個性アートは、作品一つ一つの描き
方や色使いが異なり、実際の紙やキャンバスに描かれる色味と、カーペットの色味では見え方が全く
異なります。熟練の職人により、一色一色検討し、調色された色彩を用いてアートを表現。
そこに弊社独自の技術であるCJ(コンピュータージェットダイ)機による染色技術がかけ合わさり、
再現性の高い製品となっています。
これからも長谷虎紡績は、環境に配慮した人に優しいインテリア空間の演出のため、全社を挙げて取
組んでいきます。
※ご参考
【ライフスタイルブランド「HERALBONY」とは】
障害のある作家のアートデータを活用し、ハイブランドのアパレル用品(スカーフ・バッグ・ネク
タイ等)やインテリア製品をプロデュース。日本各地で展開するリアル店舗と越境ECにて販路を拡
張している。全日本仮囲いアートミュージアム事業で掲出したアート素材をアップサイクルするサ
スティナブル商品も手掛ける。
ECサイト:
https://heralbony.com/
最近よく耳にする言葉に「サスティナブル」があります。
そこでまず解説したいのは「サスティナブル」の意味です。そして、サスティナブルな社会とはどのよ
うなものか、サスティナブルを理解して、今の時代にフィットした生活をしてみてはどうでしょう。
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サスティナブル(サステナブル)とは
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「サスティナブル(サステナブル)」の意味はよく知られているようで、一方、あまり耳にしたことが
ない人もまだたくさんいるでしょう。
地元、小学校で植えられた綿花の苗
サスティナブルの意味
サスティナブルという言葉は「持続可能な(sustainable)」という意味であり、その後に続く「開発(Development)」の意味も含んで用いられます。
サスティナブルという言葉が使われ始めたのは、1987年国連の「環境と開発に関する委員会」の報告
書であり、その後2015年に国連サミットで「持続可能な開発のためのアジェンダ」が採択されて広ま
りました。
その中心である「SDGs:Sustainable Development Goals」つまり、「持続可能な開発目標」がサス
ティナブルの言葉の背景にあります。サスティナブルという言葉は、人々の活動は自然環境が持続可
能で人類社会が持続可能な発展をするようなものでなければならないという意味を持ちます。
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ナスティナブルな社会とは
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サスティナブルな社会とはどのような社会か、それを実現するために企業はどのような活動をして
いるのでしょうか。ここでは、国連の目標と企業の活動について見てみましょう
持続可能な社会とはどのようなものか、国連サミットが定めた目標であるSDGs17(Sustainable
Development Goals17)から主なものを列記してみましょう。
「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「ジェンダー平等を実現しよう」「働きがいも経済成長も」
「人や国の不平等をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任つかう責任」
「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさを守ろう」
「平和と公正をすべての人に」
詳しく、知りたい方はこちらへ https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
地元、小学校での特別授業の様子
これらを見ると自然保護のみならず、人権・平等・公正を含んでおり、人類社会の問題解決に
大きな比重が掛けられていることが分かります。すべての人がすべての地域で豊かになること
がサステイナブルの目標です。
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当社のさまざまな取り組み
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上の表は、当社本社工場のエネルギー消費量とCO2排出量をグラフ化したものです。
生産量の変動はあるものの日常の節電対策や付帯設備の見直しによりエネルギー消費量と
CO2排出量の削減に努めています。
省エネルギー活動として、ボイラーの燃料転換によるCO2排出量削減、照明器具のLDE化、
コンプレッサーの負荷バランスの調整など、日々の改善活動を実施し、生産設備、原動力の
徹底した省エネ・節電活動を推進しています。
オフィスでの取り組みでは、クールビズや省エネ活動、テレビ会議システム(Zoom)の有効
活用によるCO2削減。国内各拠点をはじめテレビ会議システムの導入を図り、会議や打合せで
有効活用することで人の移動を抑制し、移動に伴うエネルギー消費を削減しています。
サスティナブルなファッションの追究もしています。
現在世の中に沢山の衣料品が溢れておりますが、衣料品の約5割強にポリエステル繊維が使用
されています。おおよそ年間4,000万トン以上が生産されており、多くの石油由来原料が使わ
れています。
しかし、そんな衣料品も時が経つと捨てられてしまいます。
大量に捨てられている服を循環させる。
この発想がパートナー企業とサスティナブルなファッションへとつながっています。
廃棄された衣料品に含まれるポリエステル繊維だけを溶かして、精製して、もう一度ポリエ
ステル繊維の原料であるポリエステル樹脂を製造することができます。
つまり、この循環させる事により私たちが依存してきた石油に代表される地下資源や、製造
の過程で消費されるエネルギーの量も削減し、CO2の排出量を減らせることにもつながります。
地元、中学生の体験学習の様子(本社講堂にて)
私たち長谷虎グループは、「サスティナブルな社会」の実現という課題にさまざまな形で
取り組んでまいります。
総務部
お盆前から各地で豪雨による災害が続いています。
被害に遭われた方々に心より、お見舞い申し上げます。
ここ数日、夏の暑さを忘れるような日常ですが、
先週までは温暖化でしょうか、猛烈な暑さが続いていました。
ここ平方(ひらかた)工場では暑さに負けず、カーペットを生産しています。
現在3年に1度、あるお得意先様用カーペットのラインナップ刷新に向け、
サンプル帳向けカーペット生地生産の真っただ中!
サンプル帳とは?
お得意先様の商品ラインナップが1冊にまとめられたカタログ帳。
実際のカーペット生地が添付されており、
ご覧になるお客様がカーペット選びの際に実物を見たり触ったりして体感、
確認ができる作りになっています。
お得意様には、今回も数多くの商品をご採用いただきありがとうございます。
その生産ロット数も膨大となります!
お得意先様に納期でご迷惑をお掛けする事は出来ません。
我々営業含め、間接部門も総出で現場の応援に入るなど、
工場一丸となって生産をしています。
しかしながら、我々素人同然の営業がお手伝い出来る事といえば、
カーペットを作るための糸をスタンドに1本1本手作業で取り付けるという
比較的簡単な作業です。
・・・が、しかし!
付ける本数は1商品あたり約1,200本!!
しかも、糸が6種類有り、設計図のようなものを見ながら決められた所に
決められた色の糸をつけなければなりません・・・
気の遠くなるような作業です。
この日、作業場で一番暑い場所の温度はなんと驚異の48℃!!
滝のような汗をかきながら暑い暑いと泣き言を言っている我々を尻目に、
淡々と作業をされる現場の方々・・・
本当に頭が下がります。
こうした方々のおかげで安心して商品をお客様へ納品できるという事を
改めて思い知らされました。
インテリア部門
営業二部 松岡真司
©JAXA
「おかえり」はやぶさ2。。。そして「いってらっしゃい」
先日、新型コロナウィルスの猛威により世界中が暗く落ち込みがちな中、明るい話題がありました。皆さんも今まで少なからずテレビや新聞で目にしたことはあったと思います。はやぶさ2が52億キロの宇宙の旅を約6年の歳月をかけて無事任務を果たし地球近くへ戻ってきました。はやぶさ2は2014年2月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aロケット26号機に搭載されていました。12月5日の夜にカプセルも無事に分離でき2019年に小惑星「りゅうぐう」で採取した岩石のサンプルが入っていると言われています。
そのカプセルも12月6日午前4時47分に、前回のはやぶさのカプセルと同じオーストラリア南部ウーメラの砂漠地帯で回収されました。はやぶさ2本体は次の目的地の小惑星「1998KY26」に向け出発しました。
以前、阿部寛が主演した下町ロケットというドラマがありましたが皆さんご存知ですか?
これは、佃製作所という中小企業が作ったバルブがロケットに採用された物語ですが、実は私たちが作っている糸もロケットに必要不可欠なものであり、このはやぶさのカプセルにも耐熱材として採用されています。
前回のはやぶさのカプセルは「イトカワ」で微粒子の採取に成功しました。今回のカプセルは基本的な素材はそのままで、いろいろな機能が改善されています。
©JAXA
このカプセルの耐熱材「ヒートシールド」は弊社で生産しているカイノールカーボン(カーボンフェノール)が採用されています。もともとこの素材は、H2ロケットの固体燃料ブースターの噴射ノズルの内側に耐熱材として採用されたのが始まりで、現在はH2A、H2B、H3ロケットの固体燃料ブースターやイプシロンロケットの噴射ノズルに使われています。
©JAXA
カイノールはフェノール系ノボロイド繊維で、耐薬品性や耐熱性に優れた素材です。弊社では1977年(昭和55年)よりカイノールの生産に取り掛りました。当初は非常に糸にする事が難しい繊維でしたが、工夫に工夫を重ね設備改造をして何とか糸にすることに成功しました。しかしながら、産業資材用途に使うには糸のムラなど課題が多く残されました。それでも日本の宇宙開発において当初から期待されていた素材であり、弊社もプロジェクトチームを作り品質の向上・安定に取り組んだ結果、1994年2月のH2ロケット1号機から採用されました。つい先日の11月29日のH2Aロケット43号機まで全ての固体燃料ブースターに続けて採用されており、イプシロンロケットも1号機から採用されています。
私達が、作った糸が遠い宇宙まで行くのに役立っている事は嬉しい限りです。
弊社は、今後も世界に貢献できる企業になるべく日々精進してまいります。
そして、お客様にとってより良い商品づくりに、これからも邁進して参りたいと思います。
紡績部門 生産統括部 小笠原正人
(ファーベスト社、施工イメージデザイン画)
弊社ではCJ(コンピュータージェットダイ)機による、お好きなデザインを
カーペット原反へプリントして製品化しております。
因みに冒頭とは別の柄ですが、こんな感じの機械で、
強大なインクジェットプリンタのイメージで、染色しております。
1980年導入して様々なデザインを世に送り出しましたが、今回グループ会社
株式会社ファーベスト社様での模様替えに協力致しました。
株式会社ファーベスト社様は特徴のある繊維を作っておりますが、その特徴とは
「高純度微粒子セラミックスを独自技術により均一に繊維の中に練り込み
遠赤外線の吸収・ふく射作用を高める繊維」です。
そんな特殊技術を持つ会社からのデザインの要望を受けました。
そこで、当社デザイナーがどのような考えをもってデザインしたかですが
「企業イメージを踏まえてデザインは・大地の大いなる力・生命の源の海(水)」
(冒頭の施工イメージデザイン画)を表現しました。
企業イメージ大事ですよね!!
そのイメージをカーペットでお伝えするするのは、なかなか難しいですが・・・。
大地・海・・・大きいですよね。そのイメージを大事にするために
500㎜角のタイルカーペットを約300枚使い全体を1つの柄として表現することにしました。
柄は非常に大事ですが、色も同じように大事です。
今度はいつも色を作っている担当者へ話を聞いております。
社内デザイナーより「紙」でもらったデザインを見て色を出しましたが、発色性や
色のバランス・濃淡
などを見て紙で作った色柄のイメージを崩さない様苦心したようです。
紙での色とパイル(繊維)での色は同じようにはなかなか出ません。
より近い色を出すようにするのは、長年の経験・技術の積み重ねがあってこそです。
特に今回のポイントは「ラメ糸」です。キラキラ光るあの「ラメ」です。
このラメ糸が本来の「キラキラ」感が出るか大変不安だったようです。
試作でOKでもお客様が満足いただけなければNGです。
また、試作OKでも施工してイメージ通りでないとこれもまたNGになります。
残念ながら、写真ではラメ糸の感じが(申し訳ありません・・・)
試作品では出てます!
OKをいただき本番です。
約300枚の500㎜角タイル1枚ずつ柄が違います。
1枚ずつ柄のデータを作成して本番の日はデザイナー自ら色柄をチェックします。
「OK!」と言っては無いですが、心の中ではつぶやいたと思います。
当日は少し雨が降っていましたが濡れないように無事搬入後、
施工がスタートいたしました。
ベテラン職人さんが手際よく貼っていきます!無事に施工が完了致しました。
写真を撮り社内へ報告しましたが、どうしても現物が見たい!!とデザイナーと工場メンバーと東京へ・・・。
オフィスの出来栄えに!!
お客様へ感想をお聞きしましたが、「500㎜角タイルをつなぎ合わせたように見えない」
「ラメ糸がキラキラ光って豪華」などの感想をいただきました。
タイルカーペットが1枚物に見えるので意図して1枚だげ向きを変えていただいたり
ライトを一部消してラメ糸のキラキラ感を確認させていただきました。
出来上がり大変驚いておりました。
アミューズメント施設や遊技施設などには効果が期待できそうです。
お客様がよろしければ、執務室なども良いかもしれません。
商品の特性上、一部制約がございますのでお問い合わせをいただければと思います。
冒頭の「ファーベスト社」への特殊繊維については下記URLを参考の上、
お問い合わせください。
http://www.firbest.co.jp/
営業部 第一グループ
今回ご紹介させて頂くのは
お客様から注文を受けてから実際にカーペットが施工されるまでの流れです。
弊社では、お客様からのご要望に対して、丁寧にデザインの提案から施工まで
責任を持って管理させて頂いております。
今回ご注文を頂いたのは、東京の南青山にオフィスを構える(株)コミュニカ様です。
(https://communica.co.jp/)
ご注文を頂いた物件は、広さとしては100㎡程度で、オフィス兼教室として使用されています。
弊社では、お客様のご要望に応えることと同時に、より良い空間デザインの提案を目指し
営業と開発チームが一丸となり、様々なデザイン提案をさせて頂いております。
当初、落ち着いたブラウン系でオーダーを頂いておりましたが
この場所が教室として、全国各地から多くの方が学びに来ることや
東京の南青山という大都市の中で、ここに集う方がより心地よく
リフレッシュして頂ける空間を意識し、幾つかデザイン提案をさせて頂きました。
こちらがデザイン案のシミュレーションです。
左がブラウン系でオーダーいただいたもの、右がデザイン提案させていただいたものです。
そして、当初のご要望だったブラウン系と、新しくご提案させて頂いた
グリーン系をプレゼンさせて頂いた結果は…?
即決でした!コミュニカの代表を務める山元様から
このグリーンで行きましょうと、嬉いお言葉を頂きました。
デザインが決定した後、試作を行っていきます。
これから試作から生産までの一連の流れを紹介していきたいと思います。
まず、使う糸をセットしていきます。セットされている糸の数だけ
カーペットを織るための針があります。
機械によってその本数は異なりますが、多いもので約2,700本にものぼります。
試作をはじめていきます。少し織って柄の確認をしました。
今回は2柄試作しています。同じ糸を使用しているのですが雰囲気が全く変わります。
濃いグリーンの柄(写真1右側)はストライプ柄のように見え
薄いグリーンの柄(写真1左側)はブロック調に見えます。
どちらの柄のほうが良いか開発チームだけでなく工場の人にも意見を聞き
ストライプ調の柄で再度柄の出し方を調整し、カーペットの顔を決めていく事にしました。
写真1 _____________________ 写真2
カーペットの重さやパイルの長さを確認し、いよいよ織りはじめていきます。
このあとタイル加工を経てカーペットが出来上がります。
以上がカーペットが作られるまでの流れになります。より良い商品を作り上げる為に考え取り組み
お客様のご要望にそえるよう何度も試作を繰り返しております。
こうして出来上がった試作品をお客様に確認していただき、ご納得いただいた上で生産に移ります。
出来上がったカーペットがお客様の元へ届き、いよいよ施工が始まります。
もともとはフローリングだった教室がカーペットに生まれ変わり
全く違った雰囲気へと大変身いたしました!
施工後、お客様からは嬉しい反応を頂いております。
「最高のお仕事に感謝!です。教室の雰囲気だけでなく
音に対しても大きな変化がみられます。感謝」(山元様Facebookより)
これからもお客様にとってより良い商品をご提供できるよう取り組んで参ります。
デザイナー 左路実有里
今年で開催36回目を迎える
日本最大級の国際インテリア見本市
JAPANTEX(ジャパンテックス)
長谷虎紡績では
今年も、もちろん出展致します。
今年の開催テーマは
「Japan Style × Interior Beauty
―日本のおもてなし、ひとを想うデザイン美学―」
インテリアを中心に
ライフスタイルやインテリアスタイル
最新のトレンドなどが提案されます。
長谷虎の展示商品は
“Premium CJ Tile Carpet”
5/64ゲージのレベルカット高密度パイルに
オリジナルのプリントを施したシリーズです。
新型CJ機となり
より滑らかなグラデーション
立体的で豊かな柄表現が可能になった
長谷虎の製品をぜひご覧くださいませ。
長谷虎の製品は
日本カーペット工業組合様のブースにて
ご覧頂けます。
ぜひJAPANTEX2017にお越し頂き
長谷虎製品の展示ブースまで
足をお運び頂けましたら幸いです。
皆さまのお越しをお待ち致しております。
<JAPANTEX2017詳細>
日程:11月15日(水)〜11月17日(金)
時間:10:00~17:00
皆様の日頃からのご愛顧により
『冴』シリーズ
「ホテル客室向けCOLLECTION1/16G」を
作成することとなりました。
今回の商品は
「1/16G」という高密度マシーンを
駆使して作成したコレクションです。
「1/16G」のハイグレードな高密度は
滑らかなグラデーションと
繊細でシャープな凹凸を
自由に表現できることが特徴です。
コレクションの柄は、全部で3柄。
冒頭の写真は
幾羽もの鳥が重なりあって
飛ぶ様を描いた千鳥柄を
リズムよく組み合わせることで
躍動感のあるデザインに仕上げている
“Chidori” – 千鳥 –
正方形を交互に規則正しく敷き詰められた
石畳をインスピレーションソースに
シンプルでありながら美しい表情が
際立つデザインに仕上げた。
“Ichimatsu” – 市松 –
水蒸気がゆらゆらと立ち湧いて
昇る様をインスピレーションソースに作成された
豊かな奥行きを感じさせる
“Tatsuwaku” – 立涌 –
どの柄もシンプルでありながらも
今までにない立体表現と
美しいグラデーションで
『冴』ある仕上がりになっています。
『冴』シリーズ
「ホテル客室向けCOLLECTION1/16G」は
8月末にリリース予定です。
お問い合わせ頂ければ
喜んで皆様のもとにお届けに参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。