11月3日(金)、当社の本社グラウンドで第64回ハセトラ祭が開催されました。
ハセトラ祭は、60年以上前から続く当社の伝統行事のひとつです。
もともとは運動会として、昭和27年11月3日「文化の日」を記念し
従業員全員が集まって開いたのが始まりです。
現在では運動会の開催と同時に、当社製品の販売も行っています。
当日はお天気にも恵まれ、昼間は汗ばむ程の陽気でもありましたが
早朝より多くの方にお越し頂きました。
この商品販売は、地域の方への日頃の感謝報恩の気持ちから始まり
年々その規模は大きくなり多くの地元の方にお越し頂いています。
本年度は、特に創立130周年という節目の年ということもあり
より多くの皆様方にお越し頂きました。
このお祭りは、普段地元の皆様と触れ合う機会のない
当社の社員にとって、大変貴重で重要な催しとなっています。
当社を引退されたOBの皆様や、従業員のご家族の皆様とも交流できる
かけ替えのない交流の場でもあります。
グラウンドでは、職場対抗で玉入れや二人三脚などの競技も行われ
真剣取り組みながらも
笑いありの和やかな空気で進めておりました。
今年も沢山の方にお越し頂き心より感謝致します。
2018年も11月3日(土)に開催しますので、ぜひご来場くださいませ。
従業員一同皆様のお越しをお待ちしております。
今年で開催36回目を迎える
日本最大級の国際インテリア見本市
JAPANTEX(ジャパンテックス)
長谷虎紡績では
今年も、もちろん出展致します。
今年の開催テーマは
「Japan Style × Interior Beauty
―日本のおもてなし、ひとを想うデザイン美学―」
インテリアを中心に
ライフスタイルやインテリアスタイル
最新のトレンドなどが提案されます。
長谷虎の展示商品は
“Premium CJ Tile Carpet”
5/64ゲージのレベルカット高密度パイルに
オリジナルのプリントを施したシリーズです。
新型CJ機となり
より滑らかなグラデーション
立体的で豊かな柄表現が可能になった
長谷虎の製品をぜひご覧くださいませ。
長谷虎の製品は
日本カーペット工業組合様のブースにて
ご覧頂けます。
ぜひJAPANTEX2017にお越し頂き
長谷虎製品の展示ブースまで
足をお運び頂けましたら幸いです。
皆さまのお越しをお待ち致しております。
<JAPANTEX2017詳細>
日程:11月15日(水)〜11月17日(金)
時間:10:00~17:00
昨年に引き続き、今年も「NEOCON2017」の視察のため
アメリカのシカゴまで行って参りました。
NEOCONは
シカゴのマーチャンダイズマートにて毎年開催される
世界最大のコントラクト向けインテリア見本市。
今年の開催日は6月12日~14日の3日間でした。
さて、NEOCONの開催場所であるマーチャンダイズマート
マーチャンダイズマートは、1930年着工から2年の歳月を経て
卸売業の総合ビルとして完成しています。
しかし、時代はセ界大恐慌の真っ只中。
マーチャンダイズマートは完成後すぐに
ゴーストビル化してしまったという歴史が残されています。
その後、1946年にジョセフ・ケネディにより買収されたことをきっかけに
卸問屋やオフィスの他ショールーム・展示会場としても活用され
今ではなんと年間300万人もが訪れる商業ビルとして
発展し続けています。
実は、このマーチャンダイズマート
商業建築のビルとしては世界一の敷地があり
総面積は39ヘクタール
階数は25階まであり、その高さはなんと104mもあり
これより広い建築物は
1940年に建設されたアメリカ国防省のペンタゴン
以外にはないと言われています。
マーチャンダイズマートの向かいには
シカゴで成功を収めた数々の商人のブロンズ像が
建物を見守るかのように並ぶ姿を見ることができ
その存在感は確固たるもの。
まさに、建築の街シカゴ!!を象徴するかのような建物です。
そんな歴史のある建物で開催される「NEOCON」も今年で49回目を迎え
近年の来場者は5万人を超え、年々増える人の多さからも注目度の高まりを感じます。
さて、カーペットについてですが
主要メーカーの新商品が一同に見られるというだけあり
最新の技術を駆使した製品は毎年大変見ごたえがあります。
今年の傾向のひとつとして床材の多様化を感じました。
各社カーペットだけではなく
LVT(ラグジュアリービニールタイル=デザイン性の高い塩ビタイル)
等のハード床材の分野にも力を入れており
異素材を組み合わせることにより、フロアデザインの可能性を広げようとする印象を受けました。
カーペットの色に関して、
多くのカーペットメーカーでモノクロの色使いが多い印象がありましたが
『knoll』や『carnegie』などの家具メーカーでは
カーテンやソファにカラフルな色合いのものが多く
部屋全体のコーディネートとして捉えて見ると
モノクロとカラーのバランスが良く
全体として調和が取れているように感じました。
デザインの傾向としては
自然の中にあるものをイメージソースに
デザイン表現したものが多く見受けられました。
このように、自然との繋がりに価値を置いたデザインのことを
“バイオフィリックデザイン”と呼ぶのですが
現在のオフィス空間において非常に注目されている
空間デザインの1つになっています。
勤務時間中でも、いかにリラックスして過ごせるかが
生産性、創造性の向上に繋がると言われており
それが写真のような苔や植物など自然界から抽出した
デザインに現れているように感じました。
このように、時代の流れを読み解き
求められる商品を創り、ご提供することが
お客様に喜びと感動を与えられる一歩だと感じています。
これからも技術やデザインを学び続け
より良い商品をご提供できるよう取り組んで参ります。
今後とも長谷虎紡績株式会社を
どうぞよろしくお願いします。
皆様の日頃からのご愛顧により
『冴』シリーズ
「ホテル客室向けCOLLECTION1/16G」を
作成することとなりました。
今回の商品は
「1/16G」という高密度マシーンを
駆使して作成したコレクションです。
「1/16G」のハイグレードな高密度は
滑らかなグラデーションと
繊細でシャープな凹凸を
自由に表現できることが特徴です。
コレクションの柄は、全部で3柄。
冒頭の写真は
幾羽もの鳥が重なりあって
飛ぶ様を描いた千鳥柄を
リズムよく組み合わせることで
躍動感のあるデザインに仕上げている
“Chidori” – 千鳥 –
正方形を交互に規則正しく敷き詰められた
石畳をインスピレーションソースに
シンプルでありながら美しい表情が
際立つデザインに仕上げた。
“Ichimatsu” – 市松 –
水蒸気がゆらゆらと立ち湧いて
昇る様をインスピレーションソースに作成された
豊かな奥行きを感じさせる
“Tatsuwaku” – 立涌 –
どの柄もシンプルでありながらも
今までにない立体表現と
美しいグラデーションで
『冴』ある仕上がりになっています。
『冴』シリーズ
「ホテル客室向けCOLLECTION1/16G」は
8月末にリリース予定です。
お問い合わせ頂ければ
喜んで皆様のもとにお届けに参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
去る6月1日、本社講堂で創業記念式典を執り行わせて頂きました。
明治20年(1887年)に初代長谷虎吉が創業し
今年は130年という節目の年を迎えることができました。
これもひとえに多くの方々や
伝統に守られ生かされたからこそであると言えます。
心より御礼申し上げます。
創業記念式典では、正眼寺ご住職の山川宗玄老大師猊下様より
特別講演を頂きました。
講演の中で、山川老大師様と当社の繋がりについてお話しがあり
その内容は非常に興味深く、魂を揺さぶられるような内容でしたので
ご紹介させて頂きます。
今から40年前、まだ山川老大師様が雲水として
修行をはじめた頃にさかのぼります。
当時、岐阜県美濃加茂市にある正眼寺から
修行の場所を京都の妙心寺に移し
その当時の妙心寺派の管長であった
梶浦逸外管長様の隠侍(秘書の様な役割)
としてお仕えしていた頃の事です。
ある日、梶浦管長様より、直ぐに車を出すように指示され
管長様を乗せ京都の妙心寺を出発されたのだそうです。
行き先も告げられぬまま、「そこを右、そこを左」という声に従い
しばらく車を走らせると高速道路に乗り
それから更にしばらく走ると大垣ICの所で車を降りるように指示されたのでした。
大垣ICを降り下道を走ると、羽島方面に向かっていることが分かりました。
確か、羽島には梶浦管長様が懇意にされている
長谷虎紡績株式会社があり、そこに向かっているのが何となく分かったそうです。
しばらくすると、運転席から目に飛び込んで来たのは
工場からもくもくと上がる黒煙でした。
瞬時にこれはただならぬ事態であり
梶浦管長様が急ぎ車でここに来た理由も
はじめて理解できたのでした。
昭和52年(1977年)3月7日
この日昼過ぎに弊社平方工場から出火した火は瞬く間に燃え広がり
工場5棟(約8,000㎡)が全焼しました。
この火災によってカーペット工場にとって
最も重要な工程であるタフト機10台全てを消失し
我々にとってまさに存亡の危機を迎えたのでした。
梶浦管長様が羽島に到着された頃には
火災は幾分か沈静化しているとは言え
まだ騒然とした雰囲気だったそうです。
被災した工場を車中から確認し
車はそこから10分程の所にある長谷虎紡績本社に向かいました。
本社に到着すると、玄関には先代の長谷虎治社長他
重役が玄関で梶浦管長様を出迎え、直ぐに応接間に入りました。
ここからの出来事は、まだ若かった山川老大師様にとっても
非常に印象的なものであり、今でもその光景を思い出すそうです。
梶浦管長様は、玄関に入り開口一番「おめでとう」
という言葉を連発されたのでした。
大きな火災を出し、会社が潰れるかどうかの瀬戸際で
明らかに長谷虎治の顔は動揺し、その表情は暗く沈んでいたものでした。
そこにいきなり、「おめでとう」という言葉をかけられ
困惑の表情であったようです。
山川老大師様は、これから二人の間でどのようなことが起きるのか
注意深く傍で見なければと瞬時に思ったのだそうです。
応接間に入り、長谷虎治は梶浦管長様に
火災の状況の報告などをひと通り説明を始めます。
明らかにその表情は不安や緊張
暗い表情でうつむき加減であったそうです。
大きな火災に見舞われた直後であり、それも無理はありません。
それに対して梶浦管長様は、「うん、そうか、そうか」と
素っ気ない返事をするのみ。
時折、「良かったじゃないか」と拍子抜けする返事に
明らかに長谷虎治は困惑の表情をしていたのでした。
更に、うつ向き加減で話しを進めると
その話しを遮るかのように
「あんなボロ工場燃えて良かったじゃないか」
という言葉を浴びせかけたのでした。
その瞬間、はじめて長谷虎治は顔を上げ
グッと睨みつけるような目で梶浦管長の目を見たのだそうです。
そして、梶浦管長はそれを待っていたかのように
もの凄い迫力で「だから、おめでたいと言っておるのじゃ!」と
一喝するように畳み掛けた瞬間
長谷虎治は何かを悟ったかのように
ふっと落ち着いた穏やかな表情になったのだそうです。
山川老大師様は、その表情の変化と空気が変わったことを
今でもよく憶えているそうです。
その直後、長谷虎治は応接間にある電話を取り
何箇所かに電話を始めたのだそうです。
それを見た梶浦管長は、「うん、それで良い」という言葉を残し
長谷虎紡績を後にしたのだそうです。
この時、長谷虎治が電話をした相手の一人が
機械商社の日光商事(現ニッコーテクノ)の宮西社長様であり
この一本の電話がその後に「奇跡」とも言える、復興に繋がるのです。
(通常、機械の発注から据付までに約半年かかるのが
火災から3週間後には工場に届くなど、いくつもの幸運に恵まれ現在の当社があります。)
梶浦管長は、「おめでとう」という一言で
相手の沈んだ気持ちを奮い立たせ
燃え上がらせ、そして冷静にさせる。
恐らく、あの時自分自身を見失った状態であったならば
長谷虎治は経営判断を的確に下すことが出来ず
今の会社は無かったかもしれません。
この二人の間で繰り広げられたやり取りを改めて聞き
鳥肌が立つような感覚を受けました。
記念講演の後、山川老大師様と懇談する中で
この火災からちょうど今年で40年という節目を迎えることをお伝えすると
山川老大師様は少し驚いた様な顔をされこうお話しくださいました。
この日、もともとこの火災でのエピソードを
お話しする予定は無かったのだそうです。
講演を進める中で、ふとこのエピソードが頭をよぎり
この話しを始めたのだそうです。
「もしかしたら、この話しをしなさいと
会長さん(長谷虎治)が導いてくれたのかもしれませんね」
と優しく語りかけてくださいました。
節目ということを大切にすること。
そして、過去に起こった様々な出来事の意義を知り
それをどう捉えその先に活かすか。
この130年という意義を改めて感じると共に
150年、200年に向かって参りたいと思います。
今後共、皆様からのご指導ご鞭撻の程
よろしくお願い致します。
2016年8月
CJ(コンピュータ・ジェット・ダイ)旧機台が工場を去ってから3ヵ月後
新型CJ機の設置が完了し、晴れて生産稼働することとなりました。
新型CJ機では
CJが本来得意とする大柄を始め
さらに高解像度の機械となったことで
より滑らかなグラデーションや
立体的な柄表現が可能になりました。
2017年1月より本格的に生産稼動が始まり
ホテルや結婚式場を始め、全国からお引き合いを賜り
納品させて頂いております。
CJ旧機台は昭和55年に導入し
日本初となる、コンピュータ制御により
カーペットにデジタルプリントを施す
クロモジェット機として
インテリアにおける革新を巻き起こし
これまで36年という年月を共に歩んで参りました。
その間に培った確かな経験と技術をしっかりと引継ぎ
新型CJ機においてもその力を存分に発揮させていく所存です。
お客様のニーズに合わせた商品作りはもちろんの事
驚きや感動をご提供できるような製品を
ご提案できますよう日々技術開発に精進して参ります。
今後とも長谷虎紡績株式会社を
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
5月2日の産経新聞夕刊に掲載されたエッセーをご紹介させて頂きます。
このエッセーを書いて投稿してくださったのは
今から50数年前、当社から遠く離れた山陰地方から親元を離れ
ご縁があり当社に就職した方です。
当時は、高校への進学率も高くはなく
学びたくても学べない方も多かったそうです。
そうした中、当社では学びたくても学べない方へのサポートとして
地元の高校と協力し、昼間もしくは夜間に当社の工場で働きながら
近くの高校へ通う制度を設けたのでした。
その後、時代の変化と共に高校定時制は無くなり
その代わりに短大定時制も設けられたのでした。
(現在は入学者が減り、この制度は無くなりました。)
そこには企業にとって最も大切なことは
人づくりと、教育を通して社会貢献をすることだという
当時の社長の強い思いがあったのです。
このエッセーを書いてくださった方も
ご縁あって遠く離れた岐阜県に来てくださったのでした。
そして当社を離れ50年以上経ってからも
こうしてご縁を大切にしてくださる姿勢に胸が熱くなると同時に
ご縁を通して人の集まる企業にしていきたいと強く感じております。
また、当社の社員が突然の来客に対して
温かく迎え入れる応対をしてくれたことを
とても嬉しく感じております。
ご縁尊しという言葉がありますが
このエッセーを書いてくださった方を通して
その意味を知ることが出来ました。
素敵なエッセーと、それを書かれた方に心から感謝申し上げます。
「3月7日を忘れるな」
この言葉は私たちにとって大きな意味を持つものです。
昭和52年(1977年)3月7日、今からちょうど40年前の出来事です。
この出来事を忘れないためにも、今月はこの内容をブログに上げさせて頂きました。
この日、弊社平方(カーペット)工場から出火した火は瞬く間に燃え広がり
工場5棟(約8,000㎡)が全焼しました。
この火災によって、カーペット工場にとって最も重要な工程である
タフト機10台全てを消失し、我々にとってまさに存亡の危機を迎えたのでした。
この大きな危機の時に沢山の方に助けて頂きました。
こうした御恩に感謝すると同時に
今の長谷虎紡績があるのは多くの方々の御恩のお陰であることを忘れず
しっかりとその御恩に報恩していくこと
そして、この災害を過去のことにせず
より安全で、お客様や地域の皆様に安心して頂ける工場運営に努め
お客様にとってより安心して頂ける会社づくりに向け
努力精進していくことを、ここにお誓いさせて頂きます。
先日の3月15日(水)の自警団の日には
羽島市消防署のご協力のもと、初期消火訓練を実施致しました。
社の自警団活動は毎月2回(1日・15日)実施しております。
こうした災害を二度と出さないことを第一に
万一災害が発生した場合、すぐに適切な対応ができるよう
これからもこの自警団活動に取り組んで参ります。
こうした訓練の積み重ねが
社員一人ひとりの防災意識とレベルの向上に繋がり
万一、家庭や地域で何か災害があった時
必ず大きな力になると信じています。
地域や社会にとって無くてはならない会社づくりへ。
「3月7日」の教訓をしっかりと心に刻み
これからも社員一同力を合わせ頑張ります。
ハセトラの前には長良川という岐阜県三大河川のひとつがあります。
その長良川の堤防沿いを車で走ること約30分
岐阜公園の近くに水の資料館という場所があります。
水の資料館は、岐阜市が給水を開始した
昭和5年から昭和40年代まで、エンジン室として使用した建物です。
この建物は、平成13年9月に隣接する水の体験学習館(旧ポンプ室)
とともに国の登録有形文化財に登録されています。
アーチ状の入り口や、丸窓など、レトロでかわいい建物は
外壁を長良川の玉石張りで造られており
長良川に所縁のある建物になっています。
ここには、ミツマタという木が植えられており
ミツマタはあたかも春を告げるかのように
一足先に一斉に開くため「先草=サキクサ」と呼ばれたとか…
春には黄色くふんわりとした丸い花が咲き
太陽の光にあたるとよりいっそう
鮮やかな黄色に輝き、その情景が建物とマッチして、趣きを感じます。
ハセトラもミツマタの花のように
一歩先を進んだ「冴」ある商品をお客様にご提供し続けていくことを
モットーにしております。
これからもお客様にお喜び頂けるような商品を作り続けて参りますので
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
明けましておめでとうございます。
旧年中は、格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。
皆様にご満足頂ける製品をご提供できるよう
長谷虎紡績株式会社社員一同、精進して参りますので
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年はリオオリンピックでの、日本選手の活躍もめざましく
2020年の東京オリンピックに向けて
2017年は益々、日本、そして日本の技術に関して
注目が集まる1年になるのではないかと思います。
新年を迎え、改めて社員一同の士気を高め
さらなる技術・センスの向上、躍進に向け努力、精進するよう
先日年賀式を行いました。
長谷虎紡績株式会社では毎月始めに月例会を行っていますが
1月の月例会となる年賀式では
社員一同非常に大切にしている道徳心について
正眼寺ご住職の山川宗玄老師をお招きして記念講演を開催いたしました。
老師の記念講演を拝聴し
改めて経営理念である「三方よし」の精神のもと
お客様に安心、喜び、満足をして頂ける商品、サービスをご提供し続けていきたいと
改めて身の引き締まる思いでした。
皆様にとって幸多き1年になりますようお祈り申し上げ
年始のご挨拶とさせて頂きます。
本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
去る8月5日、今までハセトラカーペットの製造を支えてくれた
CJ(コンピュータ・ジェット・ダイ)旧機台が工場を去ることとなりました。
CJ旧機台がハセトラに導入されたのは1980年。
「タフトカーペットは、時代性をつかんで着々と需要拡大してきたが
必ず柄物での個性化という消費者志向も出てくる」
との前社長の時代を先読みした考えのもと
世界で3台目というコンピュータ制御によるジェットプリント(CJ)マシンを
日本で初めて導入することとなりました。
CJはコンピュータ制御による柄の後染め機のこと。
デジタルで柄を作り、固定されたカーペットの上をノズルが効率的に動いて染色するため
織物とは異なり、様々な柄を自由に作ることができます。
個性化の時代に突入していた当時の日本において
CJの投入は非常に画期的な取り組みとなり
スタイリッシュな空間演出を必要とするホテルなどに向けて生産をしていました。
とはいえ、当初はCJの特徴を活かした柄の開発に困難を要したのですが
1989年、当時の新進気鋭建築家3名
伊東豊雄氏、鈴木エドワード氏、北川原温氏とのコラボレーションにより
CJマシンのポテンシャルを最大限に引き出すデザイン発想を得て
ジェットプリントの新たな可能性を提案する展示会を開催するに至り
インテリアにおける床演出の自由度を広げる原点となりました。
http://hasetora.co.jp/archi-design/(Archi Design)
投入から36年
CJ旧機台はハセトラのセンスを形にし、技術の礎となり
皆さまのもとに、素晴らしいカーペットをお届けするため
我々と共に働いてくれました。
長年、仲間として働いてくれたCJ旧機台への感謝を込めて
2016年最後のハセトラブログとして綴らせて頂きました。
新しく導入されたCJ新機台と共に
益々精進し、皆さまにお喜び頂けるカーペットをご提供して参ります。
最後になりましたが
本年も皆さまの多大なご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
来年も更なる発展、飛躍に向けて、誠心誠意、精進致しますので
今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。
当社の年末年始の休業期間は下記の通りです。
〔年末年始休業期間〕
営業 : 12月29日(木)~1月3日(火)
工場 : 12月30日(金)〜1月4日(水)
新年は
営業 : 1月4日(水)
工場 : 1月5日(金)
9:00より営業開始となります。
来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げます。
去る11月23日、木々の葉が綺麗に色付きはじめた
伊勢の地を訪問致しました。
毎年この日、当社では伊勢神宮を参拝し
その年の新商品を奉納させて頂いております。
現在、11月23日は「勤労感謝の日」と呼ばれていますが
もともとは、飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった
「新嘗祭(にいなめさい)」の日が発祥です。
戦後、祝日法により「勤労感謝の日」と改称され国民の祝日となりました。
日本は古くから農業国家で
古の時代から神々に五穀の収穫を祝う風習がありました。
その年の収穫物は国家としても、また人々にとっても
一年を養う大切な蓄えとなることから
収穫物に感謝する大事な行事として、いまなお続いているのが新嘗祭です。
また、この新嘗祭は宮中では、最も重要な祭祀とされています。
当社も毎年この日に、社長以下重役全員と各部の責任者を伴い
伊勢神宮にその年の新商品を奉納させて頂いております。
今年もこうして無事にこの日を迎えられたことに対する感謝と
お客様にとってまた社会にとってより良いものづくりをすることを
神様の前でお誓いさせて頂いております。
この行事は40年以上前から続く当社の大切な伝統行事として
毎年欠かすことなく続いているものです。
今年は26社、29の新商品を奉納させて頂きました。
この行事をはじめた3代目社長の長谷虎治は
「私たちは生かされている存在であり、常にそのことに感謝しなければならない」
「企業も同様に多くの人や社会、地域に守られ生かされているからこそ今日あるのだ」
と口癖のように申しておりました。
また、当社が100周年を迎えた際の創業記念式典での式辞では
「『神・伝統に守られ、生かされ、許され、愛せられ、恵まれての100年』であり
その数々のご厚恩に心から感謝の念で一杯です」という言葉を述べていました。
さて、今年は秋晴れの中
早朝より伊勢神宮の外宮と内宮へ参拝させて頂きました。
外宮では、ちょうど新嘗祭の祭事が執り行われている所も
拝見させて頂き貴重な機会となりました。
新嘗祭は伊勢神宮にとっても重要な祭事で
当日は朝4時から、厳かに様々な祭事が執り行われるそうです。
今回の伊勢神宮参拝は
私たちは真にお客様の立場に立ってものづくりをしていたのか
また、社会にとってなくてはならない存在となっていたのか
と改めて自問する機会となりました。
まだまだ不十分であったのではないかと反省すると共に
今一度全社員が一丸となり、この思いを共有し
新生ハセトラに向け進んで行くことを決意し 、神様の前でお誓いさせて頂きました。
来年は創業130周年を迎えます。
この先、150年200年と永続する企業となるべく日々精進して参ります。
今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。