新年明けましておめでとうございます。
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
令和初の新年に当たり、皆々様ご一同様に至るまで清々しくお迎えられことと存じます。
弊社も神伝統に守られ、生かされ、許され、愛せられ、恵まれての新春を迎えることができましたのは、
これひとえにお取引様をはじめ、当社を応援してくださる皆々様の数々のご支援ご協力と
ご声援によるものであると衷心より感謝しお礼申し上げます。
光輝ある令和2年の新春を迎えるにあたり、私達一同伝統精神を祖述して
「日日新」「日孜孜」の心で創業以来のご縁を大切にして感謝報恩、
反省精進することを念誓するものであります。
昨年は、上皇陛下の御譲位を受けられまして、第百二十六代天皇・皇后両陛下の御即位をはじめ
一連の諸儀式も、万事恙なくご斎行に成られました由、誠にありがたく国民一同斉しく慶びに触れることができました。
皇室のご繁栄と両陛下の弥栄をお祈り申しあげる次第でございます。
さて、かような慶事の中にも、自然災害によりまして各地に甚大な被害がもたらされ、
未だ復旧覚束ない地域もあろうと存じます。
改めてお見舞い申し上げますとともに、謹んでお悔やみ申し上げるところでございます。
願わくば昨年のような大災害が起きないことを、天地の神々に天地の神々にお祈りするところです。
今年は「庚子」の年です。字義を調べてみると、庚子の「庚(かのえ)」には、
「成長を終えた草木が次の世代を残すために花や種子を準備する状態」という意味があり。
これを人や組織に例えると、「完成した個人・組織から不要な価値観をそぎ落とし、
新しい環境へ対応する体制を整える」という意味もある。
「子(ね)」は、「固い種に押し込められていた生命が、新たに芽生えて、いろいろな方向に育ち始める状態」、
「個人は自分の軸となる価値観をしっかり持つ、組織は新たな局面に対応できる
人材の育成・活用に取り組む」とあります。
そのため、この2つの意味と合わせると、来るべきときに向けて準備を整えている状態になります。
この令和2年は過去の成果から引き継ぐべきものを維持しつつ、
新たな環境や局面に向けて体制を整えていくと良い年になりそうです。
1月3日、伊勢神宮を参拝させていただきました。
そこで、天照大神様に感謝の思いを伝え、昨年以上の進歩発展と多種多様な業種の方々から
注目を集める会社を目指して、一致団結し邁進することを誓願しました。
そして、多くの参拝者が訪れる中、厳かで凛とした空気に身を委ねたとき、ふと、「令和の御代に到り新年を迎え、
また子年は十二支の「いの一番」この年が万事の基礎ともいえ、最初良ければ万事良しとも申します。
原点に立ち返っての大維新。維新とはこれを新たにするということ。
すなわち現下において見直し聞き直して新たな歴史を積上げよう・・・。」と感じました。
今年も、応援してくださるお取引先の皆々様をはじめ、お客様のご期待に応えるべく、
目標に向かって粘り強く精一杯、全社一丸となって社業に励み、社会になくてはならない会社を目指し、
お客様により一層の安心と喜びと満足をしていただける商品づくりをすべく、創造・開発に邁進して参る所存です。
改めて、皆様方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
そして、何卒本年も変わらぬご指導とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
総務部
皆さま、おはようございます。
この度12月18日、株主総会で社長を拝命しました。
前社長(現、会長)からバトンを引き継ぎ、
これから長谷虎紡績及びその関連会社の代表として、今の思いをお伝えさせて頂きます。
明治20年、1887年、今から132年前に初代長谷虎吉がこの会社を創業し、私で5代目となります。
今、この会社があるのは従業員の皆さまをはじめ先人先輩方のお陰です。
まずは、これまでこの会社を共に支えてきてくださった皆さまに心から感謝をすると共に、
日頃私たちを支えてくださっているお客様やパートナー企業様に対して、心から感謝申し上げます。
私は物心つく前、保育園に入る頃から毎日、祖父であり当社の3代目社長の、長谷虎治に手を引かれ朝6時に家を出て、
近くにある神社と先祖が眠るお墓をお参りするのが日課でした。
その時によく祖父が話してくれたのが、人の幸せのために生きることの大切さと、
人の幸せを願い仕事をすることの大切さでした。
そして今から17年前に大学を卒業し、この会社に入る時に、一つのある決断をしました。
それは、跡を継ぐためにこの会社に入るのではなく、
創業者をはじめ祖父や父の思いを継ぐことを第一にすること。
そして、跡を継ぐ、社長になることを目的にしないことでした。
その思いとは何かと言うと、祖父がいつも私に語りかけてくれた人の幸せのために仕事をすることです。
私達の製品をお使いくださるお客様だけでなく、共に働く皆さまを幸せにすることが
私の最終的な願いであり、社長としての最も大切な使命です。
これから皆さまと共に、お客様の幸せのため、そして私達の製品を通して世の中がより良いものになること。
それが当社の最も重要な事業目的です。
最後に、朝、起きて仕事のできることに感謝し、家族・同僚との絆を大切にし、
こうしてご縁を頂けていることに、感謝と喜びを共有して、
すべてのお客様や関係する方々が応援してくださる会社にします。
皆さま、これからよろしくお願いします。
代表取締役社長 長谷享治
今年もこの時期恒例の伊勢神宮新商品奉納に参加しました。
毎年11月23日の新嘗祭に合わせての当社の一大行事。
今年は、天皇皇后両陛下が「即位の礼」と「大嘗祭」が終わったことを
皇室の祖先とされる「天照大神」に伝える儀式と重なり、一週間遅れの11月30日となりました。
今年の奉納は25社32の新商品、参加はグループ会社を含め最多の32名。
お客様のご繁栄とご多幸を祈念し、よりいっそうお客様に安心と喜びと満足を
して頂ける商品を開発しお届けできるよう努力精進することを参加者全員で大神様にお誓いしました。
早朝6時30分に宿を出発し外宮参拝。
早朝から多数の方が参拝していました。
その後、一度宿に戻り、内宮へ。
毎回思いますが、凛とした冷えた空気と厳かな雰囲気で、身が引き締まる思いです。
帰りはおはらい町、おかげ横丁を散策。赤福本店にて、できたての赤福餅を頂きました。
こどものほっぺのような柔らかさとやさしい甘さに舌鼓をうちました。
また来年も多くの新商品を奉納させて頂ける様に、一年間業務に精進したいと思います。
紡績部門 テキスタイル・アパレル部
西塚 直樹
今年も11月3日「文化の日」という好き日に、令和初となる恒例の第66回「ハセトラ祭」が開催されました。
この催しは、毎回掲載していますが60年以上前から続く当社の伝統行事。
昭和27年11月3日「文化の日」を記念し、従業員全員が集まり運動会として始まりました。
グランド内では、社内の若手有志が企画したちょっと変わった競技が
行われ楽しく大いに笑って汗を流しました(汗)
社員同士なかなか接することのない事業所や職場の同僚、OB・OGの方々、
小さなお子様にも入ってもらい世代を超えて交流を楽しんでもらいました(笑)
そして、目玉と言ってもいいのが地域の方々への日頃の感謝報恩の気持ちを
込めた、当社の商品販売です。
年々その規模は大きくなり、OB・OG、地元の方々のみならず
口コミから遠方からも多くの方々にお越しいただいています。
本当に「感謝!感謝!」です。
日頃お世話になっている地元の方々をはじめ、家族の方々の親睦の姿が見受けられ、大変な盛況でした。
今年は福祉団体のご協力により羽島特別支援学校様から生徒のみなさんが造られた品々を展示、社会福祉法人の楽山・杜の会様からは施設で作られた名物の“草もち”と“クッキー”の販売、羽島市社会福祉協議会様には募金活動など催していただき会場を一層盛り上げていただきました。
ご協力いただき本当にありがとうございました。
また、昨年から発信しております当社が取り組む
『地球のためにできること』をテーマにした「自然環境への循環型ビジネス」として
昨年に続いて、商品販売の会場で当社の重要お取引先であり、パートナーでもある
河田フェザー株式会社様のご協力で、羽毛循環サイクル「羽毛リサイクル」についてのパネルを展示していただき、
「羽毛ふとん」と「ダウンジャケット」の無料引き取りをさせていただきました。
回収した羽毛は社会貢献として災害復興義援金として使わせていただきます。
当社のアウトドア製品には羽毛を使ったものもあり、大変な好評を得ております。
先般のブログにも掲載しましたが羽毛の回収による「羽毛のリサイクル」に全社で
貢献できればと各事業所に「羽毛ふとん」と「ダウンジャケット」の回収ボックスを設置しました。
ご自宅で不要となった「羽毛ふとん」や「ダウンジャケット」がございましたら、ぜひ、ご利用ください。
本社であれば365日、守衛所(AM9:00~PM5:00)にてダウン50%以上のものを無料で引き取らせていただきます。
その他、各営業所でも回収を行っています。
「羽毛回収の件で」とお問い合わせください。
最後に、
今年も沢山の方にお越しいただき心より感謝いたします。
今回の様子は、地域の各メディア様からの取材もあり、
CCNさんでは11月8日「みんなの情報ひろば」でも紹介されました。
2020年も今年以上の催しと商品を用意して11月3日(火)に開催します。
乞うご期待で、ぜひまたご来場くださいませ。
従業員一同皆様のお越しをお待ちしております。
総務部
9月13日(金)配属後研修の第3弾として、大阪市内で新入社員・2020内定者研修が実施されました。
テーマは「当社の製品の価値を知り、感動を呼ぶものづくりへ」と題し、
私たちの製品が実際に施工されているホテル及び小売店を見学させていただく勉強会を行いました。
概要は大きく3つ。
・新大阪ワシントンホテルプラザにて当社製品のカーペットを実際に体感
・THE NORTH FACE堀江店での当社製品であるテキスタイル製品を実際に購入されるお客様の様子を体感
・入社二年目社員による日々の業務を知る
研修が始まってすぐ気が付いたのは、参加者である新入社員・内定者の研修に取組む姿勢です。
真摯で、真っ直ぐで、直向きで、積極的で、自ら学び取ろうとする姿勢。
言葉や文字ではなく、彼らの“目”です。
真っ直ぐ前を見る彼らの目はとてもキラキラとしていました。
きっと明るい未来や希望・大きな夢をみている目です。
そして、準備にあたった者として私は改めて商品と向き合い、
商品の新たな魅力に気付くことができました。
それは、「どのように説明をすれば、初めて商品に触れる方々に
その魅力を伝えることができるのか」考える機会となりました。
わたしたちの仕事は製品を通じて、「お客様の喜びや感動、そして笑顔」という価値を造っています。
その価値を実際に彼らは、自分たちの「目でみて、感じたこと」をさらに製品に造り込んでいく。
この大切さを感じてくれたようです。
各職場に配属され、同期がこうして集うことはなかなかない機会です。
今回それぞれが、学び得られた知識、創造力、発想力は切磋琢磨され、
「さらなる飛躍」の礎になってくれるでしょう。
(インテリア部門 営業部)
最近はマイクロプラスチック問題をはじめ、地球環境の悪化を防ごうと様々な取り組みがされています。
私ども繊維業界も環境負荷の少ない素材、生産・加工方法を製造の立場で行っています。
今回は弊社が今後取り組んでいく事についてご紹介します。
皆さんは羽毛布団やダウンジャケットをお使いでしょうか。
最近は、資源ステーションで衣類の回収が盛んに行われていますが、
布団やダウンジャケットは対象外になっています。
その為、古くなったものや破れてしまったものは各市町村の粗大ごみとして処理しているのではないでしょうか。
これは住んでいる治自体により違いますが、年に何回の決められた日に無料回収に出すか、
有償で回収してもらうかになりますが、行先はすべて焼却場になります。
これをリサイクルできるところがあります。
弊社の取引先で三重県にある河田フェザーの工場では新しい羽毛の洗浄を行っていますが、
近年は世界的に羽毛の需要が急激に増え、特に新興国で多く使われる様になりました。
羽毛はもともとアヒルやガチョウを食用に調理する時にでる副産物になります。
消費量が圧倒的に多いのが北京ダックで有名な中国です。
中国国内でどんどん需要が伸び日本向けの羽毛確保が難しくなってきているのが現状です。
そこで目を付けたのが焼却処分される羽毛布団とダウンジャケットです。
現在は三重県では社会福祉協議会や治自体が中心となって回収をしています。
その活動に刺激され、一部の百貨店も協力して店頭で回収をするようになりました。
また、衣料や寝具の販売メーカーなどと協力し「グリーンダウンプロジェクト」を設立し、
羽毛を再利用する仕組み作りに取り組んでいます。
もちろん、弊社も参画しています。
回収された羽毛布団やダウンジャケットはどのようになるか簡単に説明します。
①倉庫内でダウンとフェザーの混率で布団を層別します。
②一枚一枚手作業で側地を切り、中身の羽毛を取りだします。
③取り出した羽毛を洗浄・乾燥・選別します。
④リサイクル羽毛の完成です。
弊社は、リサイクル羽毛を使った商品をメーカーに提案し採用して頂いていますが、
羽毛布団の回収はしておりませんでした。
私達に出来る事で、まだやっていない回収を会社全体として取り組むことになりました。
各事業所に回収ボックスを設置して従業員の家族はもちろん
取引先や近隣の方々も交えて実施してまいります。
今後も製造の立場で少しでも地球環境問題に役立てる様
さまざまな省資源活動や省エネ活動に取り組んでまいります。
( 紡績部門 業務課 小笠原正人 )
皆さんの会社では、5S活動はされていますでしょうか。
本社工場は、3年前より外部講師のセミナーに参加して
工場内の「整理・整頓・清掃・清潔・躾」について本格的に取り組んでいます。
もちろん、その前より各職場で活動をしていましたが、外部講師の本格的な指導を受ける事は
ありませんでした。今回はその取組みを少し紹介させて頂きます。
全日本短繊維紡績協同組合、日本紡績協会が中心となってヒューマンアクティベーション社を招き、保田講師の指導の下
紡績会社11社が参加して年/3~4回の講義や各社の工場見学を実施しています。
やはり、セミナーの講義だけではピンとこず、実際に他社の取組みを見学が出来るのが刺激になっています。
また、同じ業界の仲間と交流する良い機会となっています。
本社工場も、昨年に工場を見て頂きました。
お見せするからにはと今まで以上に力を入れ、他社の良いところを真似て、
いらない物を捨て、必要なものの定位置化と表示を工夫したりしました。
この準備期間が今となっては皆で考えて活動したのが良い経験になっています。
5Sの基本は、まず整理からです。
事務所の机回りはもとより、工場内の備品を「生・休・死」に区分し必要ないものを分別して不要なものは捨てます。
(生・・・使っているもの 休・・・使う頻度が少ないもの 死・・・使ってないもの、いらないもの)
やってみて判るのですが、何時か使うからととっておいたものは大半が使ってない事が判りました。
私の自宅もそうなのですが、「何時か使うかも・・・」とか「捨てるのはもったいない。」と思いとっておくと、
知らない間に物にあふれてしまいます。
それこそ、引越しなどの期会が無いと物が減りません。これではいくらたっても物が片付きません。
そうなる前に必要なものと不要なものを分けて、いらないものを処分していくのです。
今年になって取り組んでいるのは、基本は昨年出来ましたので、5S活動の継続と使い勝手の悪いところを更に改良して
働きやすい職場を目指しています。
表示一つにしても、色分けをしたり字の大きさを見直してちょっとした工夫をしています。
いらない物を分別できたら、整頓に入ります。また、ここで清掃もしっかり行います。
それを継続する事により清潔な環境が保たれ躾となります。 一度、整理・整頓したからといってそれが最適でない事が、使っていくと解ってきます。
更に、働きやすい環境にする為に、日々考えながら改良を行っています。
そうする事で、仕事の効率も上がり間接的には会社の収益も、今より良くなっていくと思います。これからも、継続して5S活動を行っていきたいと思います。
(紡績部門 本社工場 安藤辰樹・長迫和冶)
今年は令和元年という新しい時代を迎え、当社もさらなる飛躍の年と位置付け全社をあげて頑張っております。
そして、昨年から若い後継者の育成にも取り組んでおります。
その一部の光景をご紹介させていただきます。
今年、5名の新入社員が新しいメンバーに加わってくれました。
4月には社内研修と瑞浪生涯学習センターでの研修を終えて、それぞれ営業や工場などに配属されました。
配属後も定期的に研修を企画し、実施させて頂いております。
6月27日、昨年に引き続き元アップルジャパンの社長で、現在は株式会社コミュニカを立上げ、日本の若者を育て、
日本を元気にしようと活動されている、山元賢治様をお招きし、「若者の覚悟」と題し、
名古屋OKBハーモニープラザで特別研修を実施させて頂きました。
今回は、昨年に入社し2年目となる、9名も新入社員5名に加わり和やかな雰囲気のなかにも緊張感のある研修となりました。
昨年は、終了後に山元様から「今日は非常に疲れた」という感想を頂きましたが、今年は2年生の成長ぶりを見ていただき喜んでいただけました。
これは、スティーブ・ジョブス氏から直接ヘッドハンティングされ、
そしてiPhoneを日本にこれだけ広めた山元様からの言葉の重み一つ一つが参加メンバーそれぞれに
衝撃とも言ってよいほどの「しげき」となり、日々努力してきた結果だと思います。
そして、参加した全員が山元様の話しに引き込まれるように目の輝きが変わっていくのをひしひしと感じた一日でありました。
7月12日、トヨタ紡織様の「安全体感道場」を新入社員4名と受講させて頂きました。
こちらも昨年に引き続いてとなりますが、
トヨタ紡織の塚田様にはわかりやすく丁寧なご指導をいただきありがとうございました。
7月は、1日から7日まで全国安全週間でした。
新入社員は4月に各職場に配属され、少しずつ仕事や作業にも慣れ始めた時期です。
この時期が最も事故が多いとも言われています。
今回の体験は、各自が職場だけでなく普段の生活の中でも危険に対する気づきの場になったのではないでしょうか。
今回の経験を単なる学びで終わることなく、各自が成長していく糧としてさらなる飛躍に繋がっていければと思います。
そして、これからも若手社員の飛躍を会社としてサポートして行きます。
もし、就職をお考えの方がこのBLOGを見られて、気になる方は
気軽に採用ページもしくは直接、連絡をいただければと思います。
ご連絡をお待ちしております。
さて、一転して8月9日、お盆を前に私たちの祖先、両親、先人先輩といった恩人の方々に対して、
感謝報恩の誠を捧げ盆入式を執り行いました。
お盆とは盂蘭盆会(うらぼんえ)の略語で、日本では推古天皇14年(西暦606年=1413年前)に始まったと言われています。
そのいわれは、お釈迦様の弟子の目蓮尊者(もくれんそんじゃ)が、母親が餓鬼道におちて苦しんでいるのを見て、
お釈迦様の教えによって、旧暦の7月15日に供養してその母親を救ったという故事によるものです。
社員一同、こうした伝統を継承し受け継いで来られた先人に対して改めて感謝し、さらなる飛躍を誓いました。
総務部
先日、アメリカ合衆国シカゴで開催された「NEOCON2019」の視察に行ってまいりました。
年に一度開催されるNEOCONですが、今年も6月10日から3日間に渡って開催され
500社を超える企業が出展し、今年で51回目を迎えました。
会場となったマーチャンダイズマートは商業施設としては世界一の延床面積がある建物だそうで
高さ104m・25階建てのビルの敷地はなんと39,000㎡だそうです。
建築はアールデコ・クラシックスタイルが用いられており古代のピラミッド建築に強い影響を受けているそうです。
ロビーは豪華に仕上げられていて、1930年に完成した建物とは思えない荘厳な佇まいに思わず息を呑みました・・・。
一時衰退した歴史もありましたが、今では世界で一番大きな貿易センタービルとして
シカゴのランドマークとなっています。
ロビーを後に展示会場へ移動しますと、見渡す限りに人で溢れた光景が飛び込んできます。
初日とあって、互いにNEOCONの開催を心から喜び合う姿で会場はハッピーな空気に包まれていました。そして何より自社の製品を熱心に説明される姿が、会場の熱気をより熱いものへと盛り上げていたように感じます。
華やかなカーペットはまるで一枚の絵画の様です。
今年は色彩豊かなプリントカーペットが会場を彩っていたのが印象的でした。
最新鋭のマシンや新技術の賜物であるカーペットからは、デザインする楽しさがひしひしと伝わり
非常に大きな刺激をもらえました。
ここ数年、技術の進化とともにカーペットの形態やデザインが多岐にわたっています。
そんな最先端のデザインやテクノロジーを感じながら見る展示会は、多くの実りと共に充実感を得る事ができました。
そして世界各国からあらゆる人種が一同に集まり、熱心に視察する姿はモノづくりに取り組む姿勢そのもので
こうした姿こそ新しい製品が生まれる根源なのだと感じています。
今回の視察で得た貴重な経験をフィードバックし、新たな商品を皆様へお届けできますよう
更なる技術とデザインの向上に務めてまいりまいりたいと思います。
営業部 藤井 優
デザイナー 片桐恵理
日常、お仕事で大阪府は堺市へ出かけることがあります。
もう30年以上になりますが、織物の晒加工をお願いしていますので打合せ等々で良く出向きます。
堺市には伝統産業の中に和ざらし(和晒)というのもがあり
明治20年頃に水量豊かな石津川沿いの毛穴(けな)地域に【和ざらし】という産業がおこりました。
【和ざらし】に必要な水と自然の日光に干す為の広い土地という自然条件
に恵まれていることと、泉州特産の綿織物が、大阪の問屋に流れる
流通経路の中間に位置している為です。
【 堺の伝統産業・・・・和晒 】
織り上がった生地には、綿に含まれている成分や製糸にする際の糊などが付着しています。
これらの不純物を取り除く為の加工をし真っ白な綿布にする工程が【晒】なのです。
本日は、その工程を少しご紹介してみたいと思います!!
最初の画像は、晒釜・・と言われるものです。
この晒釜の中に、綿織物を入れて、大量の水と薬剤を投入し、
1日掛けて不純物を取り除きながら、真っ白な織物にします・・・これが晒です。
↑これは遠心分離機と言い、晒釜から出てきた生地(濡れている)を
この中に入れて脱水を行う為の機械です。
この後は完全乾燥機に掛けます、その機械が↓下の写真です。
真っ白に晒された綺麗な綿織物ですね。
この綺麗な織物を、シリンダー乾燥機(アイロンの様なものです)に掛けて製品に仕上げて行くんです。
↓これは、規定に沿った生地幅にするための幅出しするテンターというものです。
その後、整理をする為に綺麗に機械で畳んでいくのがメーター畳機というものです。
下の写真がそれ・・です。。
堺市の伝統産業である、泉州織物に対する【和ざらし】の工程を紹介させて頂きました。
沢山の工程を通って製品にしていくのが良くわかりますよね。
色んな方々の手によって伝統が守られて行きます。
小生がお仕事をお願いしているこの和晒の加工メーカーさんは創業108年目です。
伝統を人から人へ継承されて行ってます。
この素晴らしい伝統を活かさせて頂きながら、30年以上お仕事をさせて頂いています。
今後150年、、200年とこの伝統が受け継がれていくことを願います。
簡単では御座いますが、紹介させて頂きます。
有難う御座いました。
紡績部門 資材・商品部 平川 克己
6月20日、山形県鶴岡市のバイオベンチャーのスパイバー(関山和秀代表執行役)が開発した
クモ糸構造タンパク繊維(「ブリュード・プロテイン」)で作られたTシャツ
“Planetary Equilibrium Tee”がアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」から
8月下旬に発売されることが発表されました。
この開発には、長谷虎紡績も 2014年3月から参画して参りました。
今から5年前に、スパイバーの関山和秀様にお会いし、石油由来ではない全く新しい素材とその可能性に魅力を感じ
何よりも世界をより良くしたいという関山様の熱い思いに共感し
弊社トップの英断でこの取り組みがスタート致しました。
そして、そのトップの思いをもとに会社全体が一体となり、実際の開発は若手社員が中心となり
そこにベテラン社員がサポートを行い、まさにものづくりの現場でも若手とベテランのハイブリッドが生まれました。
しかし、全く新しい素材ということもあり、ここまで来るまでには大きな困難もありました。
スパイバーから提供される素材も十分な量でないこともあり、限られた環境の中で何度も関係者が集い
最善の方法を見出しながら、この開発に繋がりました。
紡績という素材を自由に組み合わせ、ブレンドできるという技術は、この開発には必要不可欠なものでした。
素材にはそれぞれ様々な特性があります。時にはそれは欠点にもなります。
その欠点をどう補い、その良さを最大限に引き出すか。
まさに今回発売されたTシャツは、ブリュード・プロテインと天然のコットンのハイブリッドによる
夢のTシャツだと感じています。
日本の紡績は、ピーク時からその規模は数十分の1まで減りました。紡績だけに限らず
日本の繊維産業は厳しい環境にあるのも事実です。
しかし、日本の繊維産業の技術はまだまだ世界でも高い水準にあります。
事実、この製品化の陰には当社だけに限らず、染色工場など様々な国内の中小企業の技術力がありました。
こうした企業のハイブリッドにより、困難な開発を可能にすることができました。
今回のTシャツの発売は、素材のハイブリッド、製造現場の若手とベテランのハイブリッド
国内の繊維企業のハイブリッド、まさに日本の繊維の可能性を示した、素晴らしいものだと感じています。
そして私たちの新たな夢は、「素材で世界を変える」ことです。
この思いをこれからも忘れることなく、今後もあらたな挑戦をして行きたいと思います。
最後に、地元の若者にもこうした夢に向かって挑戦する企業があることを知ってもらい
地元への誇りと郷土愛を持ってもらうことが、トップの思いでもあり願いでもあります。
地方から日本を元気にする企業へ。まだまだ私たちの挑戦は続きます。
社長室 長谷享治
6月3日、当社の創業記念日(6月1日)に合わせて創業132周年の記念式典が執り行われました。
冒頭に社長より、
明治20年6月の創業以来、幾多の試練、困難を乗り越え、
本日、ここに創業132周年を迎えることができましたことに対し、皆さんと共に先人先輩の努力と苦労を偲び、
感謝し、大いに喜びを分かち合うと共に、日々の皆さんの努力と協力に対して心より御礼申し上げます。
本日の創業記念式の意義をしっかり噛みしめ、この式典の日を境とし今日から新しい第一歩を積み重ねるよう、
恩人や先人先輩の方々に心から感謝報恩の誠を捧げ、創業の原点に戻り、基本に忠実となり、
自己の品性完成、人格の向上に社員一同、努力精進し、社業発展に努めさせていただきます。
と挨拶がありました。
このあと、社業発展に寄与された従業員の方々へその功労を讃え、今年は9名の方々に社長賞、優良従業員賞、
一隅賞と各々に表彰され金一封が授与されました。
引き続いて、記念講演として臨済宗妙心寺派 正眼寺 山川宗玄老大師猊下
(現在、毎月第3日曜日 NHK:Eテレ、こころの時代~宗教・人生~シリーズ「禅の知恵に学ぶ」にもご出演)から
元号「令和」に因んだお話を拝聴しました。改めて、新しい時代「令和」を迎えての新風のなか
「現成受用(げんじょうじゅよう:この世に起こることは、神・仏によるものでありすべて受け入れること)」で
地に足をつけ自ら為すべきことに最善を尽くし努力することをお誓いさせて頂きました。
講演後、創業家ならびに今日の長谷虎紡績をつくり上げ、伝統を祖述し亡くなられた先人先輩への感謝報恩の
誠を捧げて法要が執り行われました。
こうして、創業132年を迎えることができましたこと応援くださる皆様をはじめ、神・伝統に感謝申し上げます。
今後ともより一層、皆様に信頼され、地域社会に貢献する企業をめざして、社員一同が社業に励む所存であります。
そして、さらなる躍進をめざし環境にやさしく、お客様に安心と喜びと満足をしていただける商品はもちろん、
どなたからも“ワクワク”“ドキドキ”と楽しみにしてもらえるような新商品の開発に邁進していきます。
何卒、引き続いてのご愛顧のほどよろしくお願い致します。
総務部