長谷虎紡績公式ブログ
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創業記念式典~感恩の心をひとつに~
去る6月1日、本社講堂で創業記念式典を執り行わせて頂きました。 明治20年(1887年)に初代長谷虎吉が創業し 今年は130年という節目の年を迎えることができました。 これもひとえに多くの方々や 伝統に守られ生かされたからこそであると言えます。 心より御礼申し上げます。 創業記念式典では、正眼寺ご住職の山川宗玄老大師猊下様より 特別講演を頂きました。 講演の中で、山川老大師様と当社の繋がりについてお話しがあり その内容は非常に興味深く、魂を揺さぶられるような内容でしたので ご紹介させて頂きます。 今から40年前、まだ山川老大師様が雲水として 修行をはじめた頃にさかのぼります。 当時、岐阜県美濃加茂市にある正眼寺から 修行の場所を京都の妙心寺に移し その当時の妙心寺派の管長であった 梶浦逸外管長様の隠侍(秘書の様な役割) としてお仕えしていた頃の事です。 ある日、梶浦管長様より、直ぐに車を出すように指示され 管長様を乗せ京都の妙心寺を出発されたのだそうです。 行き先も告げられぬまま、「そこを右、そこを左」という声に従い しばらく車を走らせると高速道路に乗り それから更にしばらく走ると大垣ICの所で車を降りるように指示されたのでした。 大垣ICを降り下道を走ると、羽島方面に向かっていることが分かりました。 確か、羽島には梶浦管長様が懇意にされている 長谷虎紡績株式会社があり、そこに向かっているのが何となく分かったそうです。 しばらくすると、運転席から目に飛び込んで来たのは 工場からもくもくと上がる黒煙でした。 瞬時にこれはただならぬ事態であり 梶浦管長様が急ぎ車でここに来た理由も はじめて理解できたのでした。 昭和52年(1977年)3月7日 この日昼過ぎに弊社平方工場から出火した火は瞬く間に燃え広がり 工場5棟(約8,000㎡)が全焼しました。 この火災によってカーペット工場にとって 最も重要な工程であるタフト機10台全てを消失し 我々にとってまさに存亡の危機を迎えたのでした。 梶浦管長様が羽島に到着された頃には 火災は幾分か沈静化しているとは言え まだ騒然とした雰囲気だったそうです。 被災した工場を車中から確認し 車はそこから10分程の所にある長谷虎紡績本社に向かいました。 本社に到着すると、玄関には先代の長谷虎治社長他 重役が玄関で梶浦管長様を出迎え、直ぐに応接間に入りました。 ここからの出来事は、まだ若かった山川老大師様にとっても 非常に印象的なものであり、今でもその光景を思い出すそうです。 梶浦管長様は、玄関に入り開口一番「おめでとう」 という言葉を連発されたのでした。 大きな火災を出し、会社が潰れるかどうかの瀬戸際で 明らかに長谷虎治の顔は動揺し、その表情は暗く沈んでいたものでした。 そこにいきなり、「おめでとう」という言葉をかけられ 困惑の表情であったようです。 山川老大師様は、これから二人の間でどのようなことが起きるのか 注意深く傍で見なければと瞬時に思ったのだそうです。 応接間に入り、長谷虎治は梶浦管長様に 火災の状況の報告などをひと通り説明を始めます。 明らかにその表情は不安や緊張 暗い表情でうつむき加減であったそうです。 大きな火災に見舞われた直後であり、それも無理はありません。 それに対して梶浦管長様は、「うん、そうか、そうか」と 素っ気ない返事をするのみ。 時折、「良かったじゃないか」と拍子抜けする返事に 明らかに長谷虎治は困惑の表情をしていたのでした。 更に、うつ向き加減で話しを進めると その話しを遮るかのように 「あんなボロ工場燃えて良かったじゃないか」 という言葉を浴びせかけたのでした。 その瞬間、はじめて長谷虎治は顔を上げ グッと睨みつけるような目で梶浦管長の目を見たのだそうです。 そして、梶浦管長はそれを待っていたかのように もの凄い迫力で「だから、おめでたいと言っておるのじゃ!」と 一喝するように畳み掛けた瞬間 長谷虎治は何かを悟ったかのように ふっと落ち着いた穏やかな表情になったのだそうです。 山川老大師様は、その表情の変化と空気が変わったことを 今でもよく憶えているそうです。 その直後、長谷虎治は応接間にある電話を取り 何箇所かに電話を始めたのだそうです。 それを見た梶浦管長は、「うん、それで良い」という言葉を残し 長谷虎紡績を後にしたのだそうです。 この時、長谷虎治が電話をした相手の一人が 機械商社の日光商事(現ニッコーテクノ)の宮西社長様であり この一本の電話がその後に「奇跡」とも言える、復興に繋がるのです。 (通常、機械の発注から据付までに約半年かかるのが 火災から3週間後には工場に届くなど、いくつもの幸運に恵まれ現在の当社があります。) 梶浦管長は、「おめでとう」という一言で 相手の沈んだ気持ちを奮い立たせ 燃え上がらせ、そして冷静にさせる。 恐らく、あの時自分自身を見失った状態であったならば 長谷虎治は経営判断を的確に下すことが出来ず 今の会社は無かったかもしれません。 この二人の間で繰り広げられたやり取りを改めて聞き 鳥肌が立つような感覚を受けました。 記念講演の後、山川老大師様と懇談する中で この火災からちょうど今年で40年という節目を迎えることをお伝えすると 山川老大師様は少し驚いた様な顔をされこうお話しくださいました。 この日、もともとこの火災でのエピソードを お話しする予定は無かったのだそうです。 講演を進める中で、ふとこのエピソードが頭をよぎり この話しを始めたのだそうです。 「もしかしたら、この話しをしなさいと 会長さん(長谷虎治)が導いてくれたのかもしれませんね」 と優しく語りかけてくださいました。 節目ということを大切にすること。 そして、過去に起こった様々な出来事の意義を知り それをどう捉えその先に活かすか。 この130年という意義を改めて感じると共に 150年、200年に向かって参りたいと思います。 今後共、皆様からのご指導ご鞭撻の程 よろしくお願い致します。
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新型CJ(コンピュータ・ジェット・ダイ)マシーン導入 ~更なる進化を目指して~
2016年8月 CJ(コンピュータ・ジェット・ダイ)旧機台が工場を去ってから3ヵ月後 新型CJ機の設置が完了し、晴れて生産稼働することとなりました。 新型CJ機では CJが本来得意とする大柄を始め さらに高解像度の機械となったことで より滑らかなグラデーションや 立体的な柄表現が可能になりました。 2017年1月より本格的に生産稼動が始まり ホテルや結婚式場を始め、全国からお引き合いを賜り 納品させて頂いております。 CJ旧機台は昭和55年に導入し 日本初となる、コンピュータ制御により カーペットにデジタルプリントを施す クロモジェット機として インテリアにおける革新を巻き起こし これまで36年という年月を共に歩んで参りました。 その間に培った確かな経験と技術をしっかりと引継ぎ 新型CJ機においてもその力を存分に発揮させていく所存です。 お客様のニーズに合わせた商品作りはもちろんの事 驚きや感動をご提供できるような製品を ご提案できますよう日々技術開発に精進して参ります。 今後とも長谷虎紡績株式会社を どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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心温まるエッセー ~ご縁尊し~
5月2日の産経新聞夕刊に掲載されたエッセーをご紹介させて頂きます。 このエッセーを書いて投稿してくださったのは 今から50数年前、当社から遠く離れた山陰地方から親元を離れ ご縁があり当社に就職した方です。 当時は、高校への進学率も高くはなく 学びたくても学べない方も多かったそうです。 そうした中、当社では学びたくても学べない方へのサポートとして 地元の高校と協力し、昼間もしくは夜間に当社の工場で働きながら 近くの高校へ通う制度を設けたのでした。 その後、時代の変化と共に高校定時制は無くなり その代わりに短大定時制も設けられたのでした。 (現在は入学者が減り、この制度は無くなりました。) そこには企業にとって最も大切なことは 人づくりと、教育を通して社会貢献をすることだという 当時の社長の強い思いがあったのです。 このエッセーを書いてくださった方も ご縁あって遠く離れた岐阜県に来てくださったのでした。 そして当社を離れ50年以上経ってからも こうしてご縁を大切にしてくださる姿勢に胸が熱くなると同時に ご縁を通して人の集まる企業にしていきたいと強く感じております。 また、当社の社員が突然の来客に対して 温かく迎え入れる応対をしてくれたことを とても嬉しく感じております。 ご縁尊しという言葉がありますが このエッセーを書いてくださった方を通して その意味を知ることが出来ました。 素敵なエッセーと、それを書かれた方に心から感謝申し上げます。
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3月7日を忘れるな~感謝と報恩、そして誓い~
「3月7日を忘れるな」 この言葉は私たちにとって大きな意味を持つものです。 昭和52年(1977年)3月7日、今からちょうど40年前の出来事です。 この出来事を忘れないためにも、今月はこの内容をブログに上げさせて頂きました。 この日、弊社平方(カーペット)工場から出火した火は瞬く間に燃え広がり 工場5棟(約8,000㎡)が全焼しました。 この火災によって、カーペット工場にとって最も重要な工程である タフト機10台全てを消失し、我々にとってまさに存亡の危機を迎えたのでした。 この大きな危機の時に沢山の方に助けて頂きました。 こうした御恩に感謝すると同時に 今の長谷虎紡績があるのは多くの方々の御恩のお陰であることを忘れず しっかりとその御恩に報恩していくこと そして、この災害を過去のことにせず より安全で、お客様や地域の皆様に安心して頂ける工場運営に努め お客様にとってより安心して頂ける会社づくりに向け 努力精進していくことを、ここにお誓いさせて頂きます。 先日の3月15日(水)の自警団の日には 羽島市消防署のご協力のもと、初期消火訓練を実施致しました。 社の自警団活動は毎月2回(1日・15日)実施しております。 こうした災害を二度と出さないことを第一に 万一災害が発生した場合、すぐに適切な対応ができるよう これからもこの自警団活動に取り組んで参ります。 こうした訓練の積み重ねが 社員一人ひとりの防災意識とレベルの向上に繋がり 万一、家庭や地域で何か災害があった時 必ず大きな力になると信じています。 地域や社会にとって無くてはならない会社づくりへ。 「3月7日」の教訓をしっかりと心に刻み これからも社員一同力を合わせ頑張ります。
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水の記念館~長良川の隠れ名スポット〜
ハセトラの前には長良川という岐阜県三大河川のひとつがあります。 その長良川の堤防沿いを車で走ること約30分 岐阜公園の近くに水の資料館という場所があります。 水の資料館は、岐阜市が給水を開始した 昭和5年から昭和40年代まで、エンジン室として使用した建物です。 この建物は、平成13年9月に隣接する水の体験学習館(旧ポンプ室) とともに国の登録有形文化財に登録されています。 アーチ状の入り口や、丸窓など、レトロでかわいい建物は 外壁を長良川の玉石張りで造られており 長良川に所縁のある建物になっています。 ここには、ミツマタという木が植えられており ミツマタはあたかも春を告げるかのように 一足先に一斉に開くため「先草=サキクサ」と呼ばれたとか… 春には黄色くふんわりとした丸い花が咲き 太陽の光にあたるとよりいっそう 鮮やかな黄色に輝き、その情景が建物とマッチして、趣きを感じます。 ハセトラもミツマタの花のように 一歩先を進んだ「冴」ある商品をお客様にご提供し続けていくことを モットーにしております。 これからもお客様にお喜び頂けるような商品を作り続けて参りますので 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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新年のご挨拶~長年の感謝を込めて〜
明けましておめでとうございます。 旧年中は、格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。 皆様にご満足頂ける製品をご提供できるよう 長谷虎紡績株式会社社員一同、精進して参りますので 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 昨年はリオオリンピックでの、日本選手の活躍もめざましく 2020年の東京オリンピックに向けて 2017年は益々、日本、そして日本の技術に関して 注目が集まる1年になるのではないかと思います。 新年を迎え、改めて社員一同の士気を高め さらなる技術・センスの向上、躍進に向け努力、精進するよう 先日年賀式を行いました。 長谷虎紡績株式会社では毎月始めに月例会を行っていますが 1月の月例会となる年賀式では 社員一同非常に大切にしている道徳心について 正眼寺ご住職の山川宗玄老師をお招きして記念講演を開催いたしました。 老師の記念講演を拝聴し 改めて経営理念である「三方よし」の精神のもと お客様に安心、喜び、満足をして頂ける商品、サービスをご提供し続けていきたいと 改めて身の引き締まる思いでした。 皆様にとって幸多き1年になりますようお祈り申し上げ 年始のご挨拶とさせて頂きます。 本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
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日本初の新鋭機、CJコンピュータ・ジェット・ダイ~長年の感謝を込めて〜
去る8月5日、今までハセトラカーペットの製造を支えてくれた CJ(コンピュータ・ジェット・ダイ)旧機台が工場を去ることとなりました。 CJ旧機台がハセトラに導入されたのは1980年。 「タフトカーペットは、時代性をつかんで着々と需要拡大してきたが 必ず柄物での個性化という消費者志向も出てくる」 との前社長の時代を先読みした考えのもと 世界で3台目というコンピュータ制御によるジェットプリント(CJ)マシンを 日本で初めて導入することとなりました。 CJはコンピュータ制御による柄の後染め機のこと。 デジタルで柄を作り、固定されたカーペットの上をノズルが効率的に動いて染色するため 織物とは異なり、様々な柄を自由に作ることができます。 個性化の時代に突入していた当時の日本において CJの投入は非常に画期的な取り組みとなり スタイリッシュな空間演出を必要とするホテルなどに向けて生産をしていました。 とはいえ、当初はCJの特徴を活かした柄の開発に困難を要したのですが 1989年、当時の新進気鋭建築家3名 伊東豊雄氏、鈴木エドワード氏、北川原温氏とのコラボレーションにより CJマシンのポテンシャルを最大限に引き出すデザイン発想を得て ジェットプリントの新たな可能性を提案する展示会を開催するに至り インテリアにおける床演出の自由度を広げる原点となりました。 https://hasetora.co.jp/archi-design/(Archi Design) 投入から36年 CJ旧機台はハセトラのセンスを形にし、技術の礎となり 皆さまのもとに、素晴らしいカーペットをお届けするため 我々と共に働いてくれました。 長年、仲間として働いてくれたCJ旧機台への感謝を込めて 2016年最後のハセトラブログとして綴らせて頂きました。 新しく導入されたCJ新機台と共に 益々精進し、皆さまにお喜び頂けるカーペットをご提供して参ります。 最後になりましたが 本年も皆さまの多大なご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。 来年も更なる発展、飛躍に向けて、誠心誠意、精進致しますので 今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。 当社の年末年始の休業期間は下記の通りです。 〔年末年始休業期間〕 営業 : 12月29日(木)~1月3日(火) 工場 : 12月30日(金)〜1月4日(水) 新年は 営業 : 1月4日(水) 工場 : 1月5日(金) 9:00より営業開始となります。 来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げます。
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新商品奉納・伊勢神宮参拝~感謝と誓い、ものづくりの思いをあらたに~
去る11月23日、木々の葉が綺麗に色付きはじめた 伊勢の地を訪問致しました。 毎年この日、当社では伊勢神宮を参拝し その年の新商品を奉納させて頂いております。 現在、11月23日は「勤労感謝の日」と呼ばれていますが もともとは、飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった 「新嘗祭(にいなめさい)」の日が発祥です。 戦後、祝日法により「勤労感謝の日」と改称され国民の祝日となりました。 日本は古くから農業国家で 古の時代から神々に五穀の収穫を祝う風習がありました。 その年の収穫物は国家としても、また人々にとっても 一年を養う大切な蓄えとなることから 収穫物に感謝する大事な行事として、いまなお続いているのが新嘗祭です。 また、この新嘗祭は宮中では、最も重要な祭祀とされています。 当社も毎年この日に、社長以下重役全員と各部の責任者を伴い 伊勢神宮にその年の新商品を奉納させて頂いております。 今年もこうして無事にこの日を迎えられたことに対する感謝と お客様にとってまた社会にとってより良いものづくりをすることを 神様の前でお誓いさせて頂いております。 この行事は40年以上前から続く当社の大切な伝統行事として 毎年欠かすことなく続いているものです。 今年は26社、29の新商品を奉納させて頂きました。 この行事をはじめた3代目社長の長谷虎治は 「私たちは生かされている存在であり、常にそのことに感謝しなければならない」 「企業も同様に多くの人や社会、地域に守られ生かされているからこそ今日あるのだ」 と口癖のように申しておりました。 また、当社が100周年を迎えた際の創業記念式典での式辞では 「『神・伝統に守られ、生かされ、許され、愛せられ、恵まれての100年』であり その数々のご厚恩に心から感謝の念で一杯です」という言葉を述べていました。 さて、今年は秋晴れの中 早朝より伊勢神宮の外宮と内宮へ参拝させて頂きました。 外宮では、ちょうど新嘗祭の祭事が執り行われている所も 拝見させて頂き貴重な機会となりました。 新嘗祭は伊勢神宮にとっても重要な祭事で 当日は朝4時から、厳かに様々な祭事が執り行われるそうです。 今回の伊勢神宮参拝は 私たちは真にお客様の立場に立ってものづくりをしていたのか また、社会にとってなくてはならない存在となっていたのか と改めて自問する機会となりました。 まだまだ不十分であったのではないかと反省すると共に 今一度全社員が一丸となり、この思いを共有し 新生ハセトラに向け進んで行くことを決意し 、神様の前でお誓いさせて頂きました。 来年は創業130周年を迎えます。 この先、150年200年と永続する企業となるべく日々精進して参ります。 今後とも長谷虎紡績株式会社をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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ハセトラ祭~地域への感謝報恩の思い~
11月3日(木)、当社の本社グラウンドで第63回ハセトラ祭が開催されました。 ハセトラ祭は、60年以上前から続く当社の伝統行事のひとつです。 もともとは運動会として、昭和27年11月3日「文化の日」を記念し 従業員全員が集まって開いたのが始まりです。 現在では運動会の開催と同時に、当社製品の販売も行っています。 当日はお天気にも恵まれ、早朝より多くの方にお越し頂きました。 この商品販売は、地域の方への日頃の感謝報恩の気持ちから始まり 年々その規模は大きくなり多くの地元の方にお越し頂いています。 今年も朝8時前からお客様が来場され、販売開始の前にもかかわらず 数十名の方が会場前にお待ち頂く大盛況でした。 日頃、なかなか地元の方と触れ合う機会がありませんので こうした機会は私たちにとって、とても重要なものです。 当社を引退されたOBの皆様や、従業員のご家族の皆様とも交流できる かけ替えのない交流の場でもあります。 また、私たちが普段このように活動できるのも 地域とその地域の皆様のお陰です。 皆様への感謝の気持ちを忘れず日々の業務に励み このような機会を通して、感謝の念を形に表したいと思います。 グラウンドでは、職場対抗で玉入れや大縄跳びなどの競技も行われ 額に汗しながら真剣に競技に取り組み 時には笑い声がグラウンドを包む和気あいあいとしたひと時になりました。 今年も沢山の方にお越し頂き心より感謝致します。 来年も11月3日(金)に開催しますので、ぜひご来場くださいませ。 従業員一同皆様のお越しをお待ちしております。 また、来年は長谷虎紡績株式会社、創立130周年という節目の年ですので より多くの皆様にお喜び頂けるようなハセトラ祭にしたいと思います。
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江戸時代の面影残す伝統行事 ~高山を秋の彩で染める“八幡祭”~
岐阜県には、日本三大美祭のひとつである“高山祭”があります。 高山祭とは春に日枝神社で行われる春の高山祭“山王祭”と 秋に櫻山八幡宮で行われる秋の高山祭“八幡祭”のふたつをさす総称です。 10月9日・10日に艶やかに行われた“八幡祭”についてご紹介致します。 祭の起源は飛騨の江戸時代、領主が大名金森氏のころ(1585年から1692年) 屋台の起こりは1718年頃といわれ(高山では山車のことを屋台と言います) 巧みな人形の動きを披露するからくり奉納や 仕掛けが施された戻し車など、匠の技が生きています。 秋空の下、国の重要有形民俗文化財である八幡祭の屋台11台が曳き揃えられます。 9日・10日とも布袋台は八幡宮境内に、他の屋台は表参道に登場します。 屋台彫刻や見送幕、構造の細部まで鑑賞できる機会とあって 多くの人々が屋台を囲み感嘆の声をあげていました。 巧みな動きを披露するからくり人形 戻し車と呼ばれる車輪を使い屋台の向きを変える技術など まさに圧巻と言える見ごたえです。 この美しい感性、伝統的な匠の技を よりよいものづくりに繋げていければと思います。 時代は移り変わり、人々の暮らしぶりも変化していきますが 伝統ある匠の技を守り、進化させ、今の時代に伝えることの大切さを 美しい秋の彩とともに改めて実感することができました。
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地域との交流 ~子供達の笑顔と歓声~
9月4日(日)、一般社団法人羽島青年会議所(以下、羽島JC)の家族例会が 当社の平方(カーペット)工場で開催されました。 羽島JCは、「明るく豊かな社会の実現」という高い理想を掲げ まちづくり、ひとづくり運動を進めている団体です。 今年度は、髙砂理事長の掲げる「共育創生」というスローガンのもと 地元羽島のために様々な活動をされています。 当日は、羽島JCのメンバーの皆様とそのご家族の皆様をお迎えして 家族例会が無事に開催されました。 今回は、お子様も多数いらっしゃるとのことで 工場見学だけではなく、様々なイベントも設けさせて頂きました。 工場見学では、せっかく皆様にお越し頂くということで 休日ではありましたが一部の機械を稼働させ見学して頂きました。 当社の誇るCJ(コンピュータジェット)機の前では 実際に機械が目の前でカーペットにプリントしていく光景に お子様だけでなく大人からも歓声があがり お子様たちも興奮した様子で機械に見入っていました。 工場見学終了後は実際にオリジナルのカーペットを作成しようということで 白いカーペットにそれぞれ思い思いの絵を描いて頂きました。 お子様たちの真剣な眼差しと、 普段家では見せない集中力でカーペットに絵を描く光景に、 参加された親御さんからも、驚きの声が上がっていました。 何より、作成中のお子様たちの真剣な顔と 作成後には嬉しそうにそのカーペットを見つめる笑顔から ものづくりの尊さを改めて感じました。 今回、こうしたイベントを当社で開催させて頂き 地域との交流の大切さと同時に このような機会を今後も積極的に持つべきだと強く感じました。 ある親御さんからは お子様がご自身で作られたカーペットを宝物のように玄関に飾り 毎日眺めているということを聞きました。 そうした言葉を耳にし、私たちが携わるカーペットの持つ魅力と その秘めたる力に気づくことができました。 今回の機会を通して、人の心を動かすものづくりに 邁進して行こうと強く感じた一日になりました。 一般社団法人羽島青年会議所様 ご参加頂いた皆さま 大変ありがとうございました。
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NEOCON 2016の視察を終えて 〜括目のカーペットトレンドの集結~
今年も世界最大のコントラクト向けインテリア見本市「NEOCON2016」が 6月13日から15日までの3日間、アメリカのシカゴで開催されました。 世界のインテリア業界で最も注目される見本市がこのNEOCON。 会場は世界中から集まった建築家やデザイナー、製造業者、販売業者などであふれ 展示や新製品紹介の見本市に加えて、発表会や研修会も開催され、刺激的な3日間となります。 今年も昨年以上ににぎわい、700社以上のインテリア・家具メーカー、ファブリックメーカーなどが出展し 世界各地から53,000人もの来場がありました。 ネオコンとは 「NEO CONVERGENCE(新しい集会)」を縮めた造語で 1969年から続き今年で48回目を迎える見本市です。 会場はシカゴ川に沿って建つマーチャンダイズマートで行なわれ 例年ハセトラからも現地に赴き、インテリア業界のトレンド動向を視察しています。 シカゴといえば、ダウンタウンを環状に走る高架鉄道CTA(ザ・ループ)。 「ザ・ループ」が目に飛び込むと、途端に“シカゴらしい”景色になります。 シカゴの街は、その美しい都市景観から映画やドラマの舞台になることも多く 個人的には、昔よく見ていた海外ドラマ「ER緊急救命室」の通勤場面や 映画「アンタッチャブル」のユニオン駅や「ブルースブラザース」等が懐かしく まるで映画の世界に入り込んでいるようでした。 さて、カーペットについてですが 欧米の大手メーカーはほとんどが出展しており 各々が個性を主張した商品構成とブースとなっていました。 全体を通しては、おそらく流行色なのだと思われますが 各社黒グレーとブルーを組み合わせた配色が非常に多かったように思います。 また、オフィスの新たな傾向が顕著に見て取れました。 まるで「オフィスのリビング化」!! 温かみのある色合いや曲線を強調したスツール等 リラックスできるオフィス空間の提案が多く見られました。 以前は男性が大半だったオフィスで、多くの女性が働くようになったため 女性をターゲットにした空間演出の提案が増えたのではないかと考えられます。 最後に、テキスタイルの起源でもある織物からの発想が特に印象的でした。 日本の「さをり織」からのインスピレーションを商品化したメーカーもあり 織物の温かさを表現する上で、カーペットはうってつけのアイテムではないかと思いました。 伝統と最新の技術を融合させ、今までにないアイデアの商品をご提供することが これからの時代には必要になってくると感じました。 ハセトラでもカーペットメーカーとして長年培ってきた技術と CJプリントという最新の技術を活用し カーペットに新たな価値を表現していきたいと思います。 次回のNEOCONは2017年6月12日~14日 建築の街シカゴで学んだ最新のトレンドと刺激を元に 今後も“インテリアを通じて、より良い環境を作ること”という想いのもと お客様にお喜び頂ける商品をご提供できるよう 誠心誠意取り組んでまいります。 今後とも長谷虎紡績株式会社を どうぞよろしくお願いします。 弊社のCJを活用した施工事例はこちら ↓↓↓ https://hasetora.co.jp/施工事例/
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